目が左右に泳ぐのはどんな心理の表れか?

こんにちは。コミュテラスの西垣です。
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今日は「左右に泳ぐ目」について
お話ししてみようと思います。

誰かと話をしていて、
相手の視線が左右に揺れ動いているのが
気になることってありませんか?

会話中は相手の目を見て話しますから
ほんの小さな動きでも
敏感に気づいたりしますよね。

一般に、目の瞳が左右に揺れ動くしぐさを
「目が泳いでいる」と言いますが、

この左右に泳ぐ目は
その人のどんな心理状態を表して
いるのでしょうか?

また、そういうしぐさを見せている人には
どのように対応したら良いのでしょうか?

さっそく見ていきましょう。

左右に泳ぐ目が表している心理とは?

「目は口ほどに物を言う」と言われますが、
目の動きはその人が心中で抱いている感情を
とてもよく表しています。

中でも、左右に泳ぐ目は
「自信の無さ」や「不安」を表すものとして
行動心理学では有名なしぐさで、

人から責められたり、決断を迫られたりして
困惑している場面でよく見られます。

たとえば、会社で上司が部下に対して
「この資料、明日までに作っておいて」と
依頼した時に

その部下が、
「はい、わかりました」と答えながらも
目を左右に泳がせている場合は、

・上司が満足する資料を作れる自信が無い
・時間的に間に合うか不安

というような
心理状態になっている様子が窺えます。

なぜ自信が無かったり、不安を感じると
目が泳いでしまうのかと言うと、

人間は自分に自信が持てていない時や
不安を感じている時は
周囲の状況や反応がとても気になるので、

周囲を確認するために
無意識に目が左右に揺れ動いてしまうと
考えられています。

どのように対応したら良いか?

では、上記のケースで
部下の目が泳いでいるのを見た時、

上司はその部下に対して
どのように対応するのが良いのでしょうか?

まず最も良くないのは
部下が「わかりました」と了承したので、

目が泳いでいることには
気づかなかったふりをして
そのまま仕事をやらせてしまうことです。

このままでは、部下は
「自信の無さ」や「不安感」を感じながら
仕事を進めることになりますから、

なかなか良い資料は作れないでしょうし、
期日までに仕上がらない可能性もあります。

ですので、依頼した仕事を
スムーズに進めてもらうためには

部下が心の中で抱いている
「自信の無さ」や「不安感」といった感情を
和らげるために、

分からないことや気になる点を
相談しやすい雰囲気を作ることが大切です。

そのためには、話の最後にもう一度
依頼する仕事の内容を簡潔に説明をして、

「何か分からないことはないか?」
「聞きたいことはないか?」などと
部下に尋ねてみるようにすると良いです。

また、資料の提出期限も
「明日までに作っておいて」などと
上司の都合を一方的に伝えるのではなく、

「いつ頃までに作れそうか?」と聞いて
部下自身に納期を決めさせるようにした方が
良いでしょう。

そうした方が、期限までに
資料が仕上がる確実性が高まりますし、

部下自身も一方的に命令されるよりも
やらされている感が軽減されて、
自発的に仕事に取り組んでいる感覚になり、

部下の業務に対するモチベーションを
高めることができるからです。

とはいえ、いくら部下自身に
納期を決めさせるのが良いと言っても、

その部下に「来週中までなら」と
答えられてしまったら困るという場合も
あるかもしれません。

そういう場合には、先手を打って

「金曜日のプレゼンで使うんだけど、
いつ頃までに作れそうか?」

などと、提出期限を示しつつも、
その範囲の中で部下自身に納期を
決めさせるような聞き方をすると良いです。

以上、左右に泳ぐ目の心理について
考察してまいりました。

目の瞳が左右に揺れ動くのは
自信の無さや不安な気持ちの表れですので、

このような目の動きを見せている人がいたら
そうした感情を和らげるような対応や
雰囲気作りが必要になります。

円滑なコミュニケーションを取って
より良い人間関係を築くための
ご参考にしていただければ幸いです。