本音と建前をしぐさから見分ける方法

こんにちは。コミュテラスの西垣です。

この記事を書いている西垣の略歴
  • 大手・中小・外資系企業で人事歴20年
  • 5つのコミュニケーション資格を所持
  • 現在はコーチ・コンサルタント業に従事

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誰かと話をしていて
相手の本音や本心が分からず
気になったりすることってありますよね。

日本人は「和」を大切にする民族で
欧米人ほどハッキリと自己主張をせず、

建前や社交辞令を言うなど
婉曲的で遠回しな表現をする人が
多いですから、

人とコミュニケーションを取る際に
相手が心の中で本当に思っていることが
よく分からなくて

「口ではこう言っているけれど、
本心は違うんじゃないかな?」などと

感じたりすることは
結構あるのではないでしょうか?

こうした本音と建前を使い分けたり、
社交辞令を言い合ったりする
日本人のコミュニケーションの仕方は

人間関係の「和」を保つのに
とても良く機能していると思いますが、

その反面、煩わしく感じたり、
不便に感じたりすることもありますよね。

たとえば、
知り合いを食事に誘ったりする場合、

本当はあまり乗り気でないのに、
こちらに気を遣って断れず
付き合わせてしまったら申し訳ないですから

社交辞令ではなく、
その人の本心を知りたいですよね。

そこで、このページでは

相手のしぐさから
本音と建前を見分ける方法を

ご紹介しようと思います。

どれも行動心理学の研究で
多くの人に当てはまることが実証されて
いるものですので、

円滑なコミュニケーションを取るのに
役に立つと思います。

さっそく見てきましょう。

本音・本心を表すしぐさ

人間は、相手の意見に賛成していたり、
本当に心から了解している時には
次のようなしぐさをする傾向があります。

①顎をさする

顎を触ったり、さすったりするしぐさは、
相手の言うことに賛成していたり、
納得している時によく現れるしぐさです。

男性によく見られるしぐさで、
リラックスしていて、
状況に満足している様子が窺えます。

②両手を広げる

机の上などに両手を広げて置くしぐさは
心理的にリラックスしていて
相手に心を許している証です。

特に、相手に対して自分の手のひらや、
腕の内側を見せている場合は、

隠し事などをしておらず
裏表のない心理状態の表れと言えます。

③障害物をよける

テーブルの上の物を脇によけるなど
相手との間の障害物をどけるしぐさは、

相手の意見に同意をしていて、
より積極的に話を聞こうとする時に現れる
しぐさです。

 

これら3つのしぐさは
会話に心地良さを感じていることを表す
典型的なしぐさです。

もし会話をしている相手に
これらの「本音・本心を表すしぐさ」が
見られた時には、

相手はとてもリラックスしていて
あなたに対して心を開いてくれていると
考えられますので

良好なコミュニケーションが取れていると
判断して良いでしょう。

建前・社交辞令を表すしぐさ

一方、上記のしぐさとは反対に、

人間は、相手の意見に疑問を抱いていたり、
不満を感じたり、納得していない時には
次のようなしぐさをする傾向があります。

①両手を頭の後ろで組む

体を後ろに仰け反らせながら
両手を後頭部に当てて組むしぐさは、

相手の言うことに対して
疑問や不満を感じていることの表れと
されています。

このしぐさは、相手を警戒していたり、
不信感を抱いている時に現れやすい傾向が
あります。

②握りこぶしを作る

机の上などに置かれた手がギュッと握られて
握りこぶしが作られている場合は、
不安や緊張を感じている可能性が高いです。

口では「分かりました」と了承していても
心の中では納得がいっておらず、
反論の気持ちがある時に現れるしぐさです。

③両手で顎を支える

肘を机について両手で顎を支えるしぐさは
「これ以上話を聞きたくない」という
心理を表すしぐさとされています。

言葉には出していなくても、
頭の中ではネガティブなことを考えている
可能性が高いです。

喫茶店など、恋人同士の会話の場面で
よく見られるしぐさです。

 

これら3つのしぐさは
会話に不快感を感じていることを表す
典型的なしぐさです。

もし相手に何かを依頼した時に
これらの「建前・社交辞令を表すしぐさ」が
見られた時は、

いくら口では了承していても、
心の中ではあなたに不満を感じていたり
不信感を抱いている可能性がありますので、

本当に心から了承してくれているのか
注意して見極めるようにしましょう。

 

以上、相手のしぐさから
本音と建前を見分ける方法について
ご紹介してまいりました。

建前や社交辞令など
本音を隠したコミュニケーションというのは

その場限りのような関係であれば
トラブルを避けて円滑な人間関係を保つのに
効果的だったりしますが、

それが日常的に度重なると、
次第に不満や不信感が増幅して
大きなトラブルに発展しかねませんから

日頃から誰かに何かを頼んだりする際は、
相手が本当に心から了承しているかどうかを
しっかり見極める必要があります。

この記事がより豊かな人間関係を築くための
お役に立てれば幸いです。