嘘をついている時にする7つのしぐさ

こんにちは。コミュテラスの西垣です。

西垣の略歴
  • 大手・中小・外資系企業で人事歴20年
  • 5つのコミュニケーション資格を所持
  • 現在はコーチ・コンサルタント業に従事

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今日は「嘘を表すしぐさ」について
お話してみようと思います。

私たちは子供の頃から
「嘘は良くないもの」と親や先生から
教えられて育ってきますが、

生まれてから
一度も嘘をついたことが無いという人が
たぶんいないように、

人間のコミュニケーションには
嘘がつきものだったりします。

もちろん、一口に「嘘」と言っても、
相手を騙すような悪質なものだけでなく、

単に見栄を張ったり、
ミスや失敗をごまかしたりするような
他愛のないものもありますし、

また、日本語には昔から
「嘘も方便」という言葉があるように、

事態を丸く収めて
物事をスムーズに進めるために
必要とされる嘘や、

相手を思いやるためにつく嘘など、
いろんな種類の嘘があったりします。

ですが、どんな種類の嘘であっても、
相手がつく嘘には
できるだけ気づきたいですよね。

嘘に気づくことができれば
もちろん悪質な嘘に騙されずに済みますし、

気遣いや思いやりの嘘にも
相手に心の中で感謝をしつつ、
気づかないふりをすることもできます。

そこで、このページでは
「相手のしぐさから嘘を見抜く方法」
ご紹介しようと思います。

以下に挙げる7つのしぐさは、
行動心理学では「嘘を表すしぐさ」として
よく知られていて、

嘘をついている時に
多くの人が無意識にやってしまうものです。

ですので、相手の嘘に気づいて
円滑なコミュニケーションを取るのに
役立つはずです。

さっそく見ていきましょう。

会話中に腕を組む

会話中に腕組みをするしぐさは
腕で体をガードしようとする心理の表れで、

「嘘がバレてしまうかも?」
「突っ込んだ質問をされたらイヤだな」
「隠し事に気づいているのかも?」などと

不安や緊張、警戒心を感じている時に
現れやすいしぐさです。

ですので、会話をしている最中に
相手が急に腕を組んだ場合には、
嘘をついている可能性が考えられます。

とはいえ、腕を組むしぐさには、
他の心理の表れである可能性もありますので
注意が必要です。

詳しくは「腕のしぐさで心理が分かる?」を
ご参照ください。

話している最中に物を抱える

上記で説明した腕組みだけでなく、
バッグやカバン、書類など
自分の持ち物を抱えて会話をするしぐさも

相手と自分の間に壁を作って
体をカードしようとする心理の表れとされ、

嘘をついていたり、
隠し事をしている可能性が考えられます。

ただし、初対面で緊張していたり、
女性が男性と二人きりで話している場面など
警戒している時にも見られるしぐさなので、

他のしぐさや状況などを含めて
総合的に判断することが大切です。

手を隠そうとする

誰かに自分の思いを伝えたい時に
思わず身振り手振りが出てしまうように、

手の動きはその人の心の中の感情を
とてもよく表しますから、

人は嘘をつくと、
相手に心の中を悟られないように
無意識に手を隠そうとする傾向があります。

ですので、会話をしている途中で
机の上に置いていた手を下に隠したり、
開いていた手を握ってこぶしを作るなど、

手のひらを隠すようなしぐさをした時には
嘘をついている可能性が高いと言えます。

落ち着きなく姿勢を変える

落ち着きのない様子で
ちょくちょく姿勢を変えたりする場合も
嘘をついている可能性があります。

嘘をついたり、隠し事をしている時は
それがバレないか不安になるので、

「早くこの場を立ち去りたい」という
そわそわした気持ちが
落ち着きのない様子となって表れます。

姿勢をちょくちょく変えるのは
嘘をついて緊張している体をほぐすためとも
考えられています。

ジェスチャーの変化

嘘をついている時には
相手を信じ込ませようと必死になって
ジェスチャーが極端に増えたり、

逆に、不安や緊張から身を固くして
まったく身振り手振りをしなくなる場合も
あります。

会話をする際のジェスチャーには
人それぞれ元々の特徴がありますので、

ジェスチャーや身振り手振りのしぐさが
会話の途中で急に変化したような場合には
注意するようにしましょう。

やたらと顔に触れる

額を擦ったり、眉毛やまぶたを押さえたり、
鼻や口、顎に手を当てるなど

会話をしている最中に
相手がやたらと顔を触ったりしている時は
嘘をついている可能性が高いです。

これらの顔を触るしぐさは
行動心理学で「なだめ行動」と呼ばれ、
嘘を示すしぐさとしてよく知られています。

なだめ行動についての詳しい話は、
なだめ行動とは何か?」をご覧ください。

つま先が相手と違う方向に向く

人間の体は無意識に関心のある方向に向く
傾向があります。

したがって、立って話をしている時に、
足のつま先が会話をしている相手と違う方を
向いている場合は、

その人の関心は
会話とは別の方に向いていることの表れで、

たとえば、足のつま先が
部屋の出口の方を向いているような場合は
「早くこの場を立ち去りたい」という
心理状態が窺えます。

もちろん、つま先の向きが
話し相手と違う方を向いているというだけで
嘘をついていると断定することは
できませんが、

「嘘がバレる前に立ち去りたい」という
心理が働いている可能性はありますので、
注意した方が良いかもしれません。

尚、つま先の向き以外にも、
会話中の足のしぐさや動きには
その人のいろんな心理状態が表れています。

ご興味のある方は、
足のしぐさで心理が分かる?」のページを
ご覧ください。

 

以上、人が嘘をついている時に
つい無意識にやってしまう7つのしぐさを
ご紹介しました。

円滑なコミュニケーションを取って
より良い人間関係を築くための
ご参考にしていただければ幸いです。