こんにちは。コミュテラスの西垣です。
このページでは「友人関係」について
お話ししていこうと思います。
気の合う友達がいると
毎日がとても楽しくなりますよね。
親しい友人との交流は
家族や恋人との関係とは違った面で
人生を豊かにしてくれる
貴重な人間関係の一つと言えます。
では、親密な友人関係を築くには
どのようにしたら良いのでしょうか?
また、友人関係に対して
男女で意識の違いがあったりするので
しょうか?
一緒に見ていきましょう。
親密な友人関係を築くコツ
人間関係は相手に対して
好意を抱くことからはじまりますが、
親密な友人関係を築くには
お互いのことを理解し合うための
会話が重要になります。
私たちは、誰かに好意を抱くと、
その人のことをもっと知りたいと
思いますよね。
そして、相手にも自分のことを
よく知ってもらいたいと思って、
自分の趣味や関心事などを
積極的に相手に話そうとしたり
しますよね。
この自分についての情報を
相手に伝えようとする行為を
心理学で「自己開示」と言います。
自己開示をすると、返報性の原理が働いて
相手の方も自身に関する情報を
話してくれることが多いので
結果として、お互いの理解が深まり、
親密な関係を築きやすくなります。
つまり、自己開示は
相手と親密な友人関係を築くのに
とても有効な方法と言えます。
そして、開示する内容については、
知られても問題のない
当たり障りのない情報を開示するよりも
誰にも話していない秘密を開示する方が
相手の好意感情を引き出しやすい
傾向があります。
とはいえ、知り合ったばかりの人に
いきなり深い自己開示をしてしまうと
相手は戸惑って引いてしまいますから、
自己開示はお互いの関係性を見ながら
徐々に深い内容を開示していくのが
親密な友人関係を築くコツになります。
人は友人関係に何を求めるか
ところで、人間は友人関係に
何を求めているのでしょうか?
辞書によると「友達」とは
互いに心を許し合って交わっている人。
一緒に遊んだり喋ったりする親しい人。
と説明されますが、
友達に対する意識は
男女で大きく異なっています。
一般に男性は
同性の友人のことを一緒に遊ぶ友達と捉え、
楽しいことを共にする相手と
位置づけている傾向がありますが、
一方、女性は
同性の友人に対して個人的な問題の相談や
援助行動をすることで時間を共有し、
親密で信頼のおける関係性を築くことに
価値を置く傾向があります。
女性に比べて男性が
同性の友人に悩み事を打ち明けたり、
相談したりしないのは
たとえ友人であっても
同性を競争相手と捉えているからで、
自分の評価を下げることに繋がるような
行動を避けようとする心理が働くためと
考えられています。
このように同性の友人関係に対する意識は
男女で大きな違いがあります。
男女間の友情はなぜ築きにくい?
では、異性の友人関係については
どうなのでしょうか?
「男女間の友情は成り立たない」などと
よく言われたりしますが、
実際のところはどうなのでしょうか?
一般に男性は
異性から依存されることに
喜びを感じる傾向があるのに対し、
女性は異性に依存したいと思う
心理的な傾向があるとされています。
したがって、男女間の友人関係では
お互いの依存関係が成り立ちやすく、
このような相互の依存関係は
恋愛における男女の関係性に似ているので
恋愛関係に発展しがちだったりします。
特に男性は女性よりも
友情と恋愛感情をあまり区別せず
親しい異性の友人に対する気持ちと
恋人に対する気持ちを
混同してしまいがちなところがあり、
その上さらに相手に対して
性的な魅力を感じてしまったりすると
そういう関係を持ちたいという思いや
他の誰かに渡したくないといった気持ちが
芽生えるようになって
元々は友情だったはずの感情が
いつの間にか恋愛感情に
変わってしまうことが少なくありません。
ですので、男女間の友情関係は
決して成り立たないわけではないのですが、
男性が女性の友人に対して
恋愛感情を抱いてしまうことで
結果的に友情関係が壊れてしまったり
恋愛関係に発展してしまうケースは
意外と多かったりします。
「男女間の友情は成り立たない」と
言われることが多いのは
こうした事情があるからなのです。
以上、友人関係について
いろいろと考察してまいりました。
同性・異性を問わず、親密な友人関係を
築くためのご参考になれば幸いです。