「傾聴」とは何か?他者を理解する方法を考察

こんにちは。コミュテラスの西垣です。

この記事を書いている西垣の略歴
  • 大手・中小・外資系企業で人事歴20年
  • 5つのコミュニケーション資格を所持
  • 現在はコーチ・コンサルタント業に従事

私のプロフィール取得資格一覧

良好な人間関係を築くには
「相手の立場に立って考えることが大切」
よく言われますよね。

ただ、口で言うのは簡単ですが、

自分とは価値観やモノの見方が違う人の
立場に立って考えることなんて
そう簡単にできることではありません。

そのためには、
相手の話にしっかり耳を傾けて、
その人のことを理解する必要があります。

そこで、このページでは
「傾聴」をテーマに
お話しをしていこうと思います。

一緒に見ていきましょう。

傾聴とは何か?

傾聴は、もともとカウンセリングや
病院などでの看護や介護に活用されてきた
コミュニケーションの技術です。

辞書を引くと、
「耳を傾けて、熱心に聞くこと」と
説明されていますが、

耳に加えて目と心を使って
相手の気持ちに寄り添いながら話を聴く
という意味で、

「聞く」ではなく「聴く」という漢字が
使われています。

傾聴することによって
相手が「自分のことを分かってくれる」
感じてくれれば

「この人ともっと話したい」と思って
より深い会話をするようになりますから、

相手のことをより深く理解し、
信頼関係を築くことに繋がります。

もっとも傾聴は、
相手の話にただ「うん、うん」と頷きながら
耳を傾けていれば良いというわけでは
ありません。

英語で「Active Listening」と言うように
相手が話したいことや伝えたいことを
積極的に受け止め、

常に共感的な態度で
相手を理解しようとすることが大切です。

傾聴の仕方

では、実際に傾聴は
どのように行えば良いのでしょうか?

大切なのは
「受容」と「共感」の姿勢を持って
相手の話を聴くことです。

誰かと話をしていて
自分の言っていることを否定されたり
考えを否定されたりしたら、

自分の気持ちを分かってくれないと感じて
その人には何も話したくなくなって
しまいますよね。

特に相手から相談されたりするケースでは
ついつい自分の意見を言ったり
アドバイスをしたくなったりしますが、

まずは相手の思いを受け止め、
その思いを自分も感じているかのように
感じ取ることが大切です。

つまり、相手の話にしっかり耳を傾けて
話がしやすい環境を作り、

「自分の気持ちを分かってくれる」
相手に思ってもらうことが
傾聴によって信頼関係を築く鍵となります。

アメリカの心理学者カール・ロジャーズは
カウンセリング手法の基礎を
築いた人物ですが、

彼はカウンセラーに求められる態度として
以下の3つを挙げています。

自己一致

聞き手が誠実で且つ、自分自身に正直であり
本音を取り繕ったりせず、
ありのままの状態でいること。

相手の話を聞いて分からないことがあったら
そのままにしたり、
分かったふりをしたりせず、

質問をして確認するなど
真摯な態度で相手の真意を把握しようと
努めることが大切。

無条件の肯定的関心

話し手の年齢・性別、話の内容、思考、
抱いている感情などに関わらず、
相手の話をそのまま受容すること。

善悪の判断や好き嫌いといった評価をせず、
話し手に対して肯定的な関心を持ちながら
話をありのままに聞くことが大切。

共感的理解

話し手の立場に立ち、その人の視点で
相手が話す内容を理解しようとすること。

相手のモノの見方や感じ方、考え方を
その人の立場に立って、見たり、感じたり、
考えたりして理解しようとすることが大切。

 

上記の3つは
カウンセラーに必要とされる条件として
挙げられたものですが、

傾聴しようとする際には
誰もが心がけるべき大切なポイントです。

こういった受容と共感の姿勢を心がけて
相手に対して真摯な態度で向き合いながら
しっかりと話を聴くことで

①相手が「安心して話せる」と感じ、
自分のことを積極的に
話してくれるようになる。

②相手のことを詳しく知ることができ、
より深く理解できるようになる。

③相手の間に一層の信頼関係が築かれて、
深い内容の話も「安心して話せる」と
感じる。

といったカタチの
①②③が繰り返される好循環が生まれ、

相手との間に信頼関係を
積み上げていくことができるのです。

まとめ

以上、「傾聴」をテーマに
いろいろとお話ししてまいりました。

相手の話にしっかり耳を傾けて
その人の立場に立って考えられるように
なるためには、

「受容」と「共感」の姿勢を持ちながら、
積極的に聴くことが大切だということが
ご理解いただけかと思います。

人間生きていると、
自分と価値観がまったく異なる人と
出会ったりして

そういう人を受け入れるのは
容易でないこともしばしばありますが、

他者のことを理解し、
より良い人間関係を築くための
ご参考になれば幸いです。

 

尚、具体的な傾聴の仕方について
詳しく知りたい方は、
『アクティブリスニングの教科書』がおすすめです。

これは当サイトは有料で販売している
コンテンツの一部ですが、

現在、期間限定で無料プレゼント中ですので
この機会にぜひ読んでみてください。

お申し込みはこちら
↓ ↓ ↓
https://communication-terrace.jp/lp1/optin1/