相手に好印象を与えるにはどうしたら良いか?

こんにちは。コミュテラスの西垣です。

この記事を書いている西垣の略歴
  • 大手・中小・外資系企業で人事歴20年
  • 5つのコミュニケーション資格を所持
  • 現在はコーチ・コンサルタント業に従事

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このページでは
「好印象を与える方法」について
お話ししていこうと思います。

人と親密な関係を築くのに
自分に対して好感を持ってもらうことは
とても重要ですよね。

相手が自分に好感を抱いていなければ
いくら良いことを言っても
まともに聞いてもらえませんから

良好な関係を築くのが
とても難しかったりします。

では、相手に好印象を抱いてもらうには
どうすれば良いのでしょうか?

一緒に考えていきましょう。

人はどんな人に好感を抱くのか?

まず初めに
「人はどんな人に好感を抱くのか」について
考えてみたいと思います。

あなたはどんな人に好意を抱いたり、
仲良くなりたいと思うでしょうか?

「笑顔が爽やかな人」
「明るくフレンドリーな人」
「物腰が柔らかな人」
「感じの良い人」
「面白くて楽しい人」など

好印象を抱く対象は
人それぞれ好みによって違うでしょうし、

また、出会う相手によっても
好感を抱くポイントは様々だったりすると
思います。

このように人が好意を抱くポイントは
自分の好みや相手によって違ってくるので
一概に決められるものではありませんが、

行動心理学の研究によると

私たち人間は
自分のことを好きになってくれる人
積極的にコミュニケーションを取ろうとする
傾向があることが分かっています。

なぜかと言うと、

自分のことを好んでくれる人は
「自分のことを認めてくれる人」ですから、

そういう人と一緒にいると
他者から認められたいと思う
人間の本能的な欲求(承認欲求)が満たされ

快い感情を得ることができるためと
考えられています。

※「承認欲求」については
人と比べてしまうのはなぜか?のページを
ご参照ください。

つまり、
相手に好印象を抱いてもらうには、

まず自分の方から
相手に好意を持っていることを示すことが
効果的と言えます。

また、人間には「返報性の原理」と呼ばれる
相手から何かをしてもらったら
お返しをしたくなる心理傾向があるため、

自分が好意を示すと
相手からも好意が返ってくる可能性が
高くなります。

ですので、
まず自分の方から相手に好意を示すことは、
「好意の返報性」の観点からも
非常に有効な方法だといわれています。

しぐさや態度で好意を示す

では、相手に対する好意は
どのように示せば良いのでしょうか?

もちろん、相手に面と向かって
「好きです」と言葉で伝えるのも
一つの方法ではありますが、

さすがにそれはちょっと
伝え方がストレート過ぎて
相手を困惑させてしまいそうですよね。

あまりにもあからさまで、
「何か裏があるのかな?」と
警戒されてしまうかもしれません。

そこでオススメなのは
しぐさや態度で示すことです。

相手に対して言葉で言うのではなく
しぐさや態度でさり気なく
好意を持っていることを伝えられれば

相手もあなたに対して
好印象を抱いてくれる可能性が
高くなります。

以下に紹介する3つは
相手に好印象を与えるしぐさとして
効果的とされています。

うなづく、相槌を打つ

相手の話をよく聞くことは
良好な関係を築く上でとても大切ですが、

話を聞きながら大きくうなづいたり、
相槌を打ったりすることは

相手に対して
「あなたの話をしっかり聞いています」
というサインを送ることになり、

好印象を持ってもらえる可能性が
高くなります。

また、相手が話している内は
できるだけ話を遮らないようにしましょう。

笑顔を見せる

笑顔を見せることは
相手に対して自分が脅威ではないことを
示すサインになるのと同時に、

「あなたに会えて嬉しい」という
メッセージを送ることにもなりますので、
相手に好感を抱いてもらいやすくなります。

特に現在はコロナ禍で
マスクを着用していることも多いですから、
目が笑っていることが大切です。

目を三日月を横にしたような形にして
笑った表情が理想的ですが、

目だけ笑うのはかえって難しいですし、
意識し過ぎてしまうと
ぎこちなくなってしまいますから、

口角をしっかりと上げて、
顔全体でニッコリとした表情を作り、
相手の目を見て話すようにしましょう。

身体を近づける

身体を近づけることも
相手に好意を持っていることを伝える
サインとなります。

とはいえ、ただ闇雲に相手に
近づけば良いというわけではありません。

人間には他人に近づかれると不快に感じる
「パーソナルスペース」という空間があり、
適切な対人距離は相手との関係性によって
変わってきます。

アメリカの文化人類学者
エドワード・ホールによると、
対人距離は次の4つに分類されます。

密接距離:0~45cm
非常に親密な間柄の相手との距離

個体距離:45~120cm
友人など親しい相手との距離

社会距離:120~360cm
知らない人同士が会話をする距離

公衆距離:360cm以上
講演者と聴衆というような場合の距離

ですので、最初は120cmくらいから
相手の反応を見ながら
徐々に距離を縮めていくと良いでしょう。

現在はソーシャルディスタンスが
推奨されているので
なかなか難しいかもしれませんが、

相手との関係性や状況に応じて
試してみていただければと思います。

 

以上、相手に好印象を与える方法について
考察してまいりました。

良好な人間関係を築くための
ご参考にしていただければ幸いです。