転職エージェントってどうなの?
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  • 転職エージェントって、実際どうなの?
  • 仕組みや使い方の流れは?
  • メリット・デメリット、注意点は?
  • どこがいい?選び方がわからない

こういった悩みや疑問に答えます。

本記事の内容

①転職エージェントとは?
②利用するメリットとデメリット
③選び方、おすすめの使い方、注意点

記事の信憑性

この記事を書いている私は人事歴20年。
大手・中小・外資系の3つの企業の人事部で
1000人以上の中途採用の面接を担当し、
多数の入社手続きを経験しております。
私のプロフィール取得資格一覧

転職活動と言うと、
一昔前まではハローワークや求人サイトを
思い浮かべる方が大半でしたが、

最近では転職エージェントも
主要な選択肢の一つになっています。

転職エージェントの面談風景

私は過去20年間、3つの企業の人事部で
中途採用の活動に携わってきましたが、

特に後半の10年間は
転職エージェントを利用して
人材を採用することが増えていました。

また、私自身も、3社目に入社する際は、
転職エージェントを使って転職しました。

なぜ、転職エージェントの
利用者が増えているのかというと、

転職エージェントは
求職者に対して便利なサービスを
提供しているだけでなく、

採用企業側にとっても
魅力的なサービスを提供しているため、
良質な求人案件が集まりやすいからです。

良質な求人情報を紹介してくれるなら、
そこに転職希望者が集まるのは
当然ですよね。

とはいえ、転職エージェントは
ボランティアでなく、営利企業ですから、

その仕組みやビジネスモデルを
理解せずに申し込んでも
効果的に活用することはできません。

そこで今回は

  • 転職エージェントの仕組み
  • 転職エージェントのメリット
  • 転職エージェントのデメリット・注意点
  • 効果的に利用するための秘訣

について、
転職者側と採用企業側の双方の視点から
解説しようと思います。

転職エージェントとは?

転職エージェントは、
転職を希望する「求職者」と
求人を提供する「企業」の間に立ち、

双方のニーズをマッチングさせるサービスを
提供する仲介会社です。

リクルートエージェントや
パソナキャリア、マイナビエージェント、
エンジャパン、DODAなどの業界大手は

テレビCMなどで
ご存知の方も多いと思いますが、

中小規模の事業者を含めると、
日本に約17,000社もの
転職エージェントが存在します。

そして、転職を希望する求職者は
この転職エージェントのサービスを
無料で利用することができます。

「えっ、無料ってなんか怪しくね?」って
思いましたか?

昔から「タダより高い物はない」って
言いますもんね。

ですが、安心してください。

私も以前、転職エージェントを使って
転職したことがありますが、

エージェントには1円もお金を払わずに、
好条件の企業に転職することができました。

なぜ無料で利用できるなんていう
うまい話があるかと言うと、

転職エージェントは、求人企業に対して
自社のサービスに登録している候補者を
紹介し、

その候補者が採用された時に、
採用された候補者の
年収の20%~35%程度の手数料を、

採用した企業から「成功報酬」として
受け取る仕組みになっているからです。

この採用側の企業から受け取る成功報酬で
成り立っているという
転職エージェントのビジネスモデルを
把握しておくことは

これから説明する
転職エージェントを利用するメリットと
デメリットを理解し、

効果的に活用するための鍵となりますので、
忘れないようにしてください。

転職エージェントのメリット

求職者が転職エージェントを利用するのには
次のようなメリットがあります。

①専任の担当者に転職の相談ができる
②希望にマッチした求人を紹介してもらえる
③非公開求人を紹介してもらえる
④応募書類・面接対策のアドバイスが受けられる
⑤応募手続き・面接の日程調整をしてもらえる
⑥年収や待遇などの条件交渉をしてもらえる

これらをサービスを
すべて無料で受けることができます。

①専任の担当者に転職の相談ができる

求職者に対して、
転職事情に精通した専任の担当者が付いて
相談に乗ってもらえます。

転職の相談って、会社の先輩や同僚に
相談するわけにもいきませんし、
親世代のアドバイスは当てにならないので、
なかなか相談できる人がいないんですよね。

転職エージェントなら
キャリアアドバイザーやコンサルタントが
これまでの経験やスキルを確認して
的確なアドバイスをしてくれますし、

守秘義務があるため
転職活動の情報が漏れることもなく
安心して相談することができます。

尚、担当者との面談は対面だけでなく、
電話やZOOMなどでも行うことができます。

②希望にマッチした求人を紹介してもらえる

エージェントの規模にもよりますが、
たとえば、大手のエージェントでは
50万件以上もの多数の求人の中から
希望に合った案件を紹介してもらえます。

希望に合った求人に出会うには
多数の求人の中から探す必要がありますが、

大量の求人情報の中から
自分にマッチした求人を見つけるのは
骨の折れる作業です。

転職エージェントの担当者は
求職者の経験やスキル、条件だけでなく、

求人企業の風土や職場環境など、
求人票だけでは判断できない面も含めて

その人にマッチしそうな求人を
紹介してくれるので
スムーズに転職活動を進めることができます。

③非公開求人を紹介してもらえる

一般の転職情報サイトには掲載されない
非公開の求人を紹介してもらうことができます。

これは元人事としての経験談になりますが
中途採用の求人は
デリケートな問題を孕んでいることが多く、

求人を出していることを
公にしたくないことが結構あるんです。

たとえば、あまり良い例ではありませんが、
社内に辞めそうな社員、
あるいは辞めさせたい社員がいる時など

現在の従業員に知られずに
新しい人材を探したいケースでは
非公開で求人を出したりします。

また、新規事業を立ち上げる際なども、
そのポジションの募集を
競合他社に知られたくないので、
求人を非公開にしたりします。

このように中途採用では
求人を非公開で出したいと考える企業は
結構多いですし、

こうした非公開求人は
比較的好条件のものが多いので、

非公開求人を紹介してもらえるのは
転職エージェントを利用する
大きなメリットの一つです。

④応募書類・面接対策のアドバイスが受けられる

魅力的な職務経歴書の書き方や
面接対策のアドバイスもしてもらえます。

過去にその企業に応募した候補者が
面接で聞かれた質問も教えてもらえるので
準備がしやすくなります。

また、私は模擬面接を受けさせてもらい、
自分では気づいていなかった問題点を
指摘してもらって、とても参考になりました。

⑤応募手続き・面接の日程調整をしてもらえる

応募する企業が決まったら、
担当のキャリアアドバイザーが
その企業に「推薦」という形で
応募手続きをしてくれます。

こうした応募の手続は
自分でやるとなかなか面倒なものですが、

転職エージェントでは
面接の日程調整まで
企業との間に入ってしてもらえるので、

特に在職中で忙しい求職者にとっては
とても助かります。

また、複数の企業に応募する場合、
内定が出る時期がなるべく揃うように
調整してくれたりもします。

⑥年収や待遇などの条件交渉をしてもらえる

面接では「採用されたい」という気持ちから
希望する年収金額や待遇を
ハッキリと言いづらかったりしますが、

転職エージェントは
こうした年収や待遇の交渉もしてくれます。

担当のキャリアアドバイザーは
候補者の経歴やスキル、強みを把握し、

候補者の市場価値を客観的に判断して
交渉してくれますので、
自分で交渉するよりも好条件を引き出して
もらいやすいです。

また、先ほど説明した通り、
転職エージェントが受け取る報酬は
年収額が高いほど高くなるので、
担当者も頑張って交渉してくれます。

転職エージェントのデメリット・注意点

メリットの多い
転職エージェントですが、
もちろんデメリットもあります。

すべてのエージェントに
当てはまるデメリットではないですが、
以下の点には注意が必要です。

①希望通りの求人を紹介してもらえないことがある
②プレッシャーを感じる場合がある
③担当者にやる気がないこともある

①希望通りの求人を紹介してもらえないことがある

「メリットのところに書いてる内容と
矛盾してない?」
と思われたかもしれませんが、

なかなか自分の希望に合った求人を
紹介してもらえないと不満を感じる人もいます。

これにはいくつかの理由が考えられ、
まずそもそも、エージェントが
希望に合った求人を持っていないケースです。

取り扱っている求人案件数が少ない
中小のエージェントでは
こうしたことが起こりがちです。

また、大手のエージェントでも
担当のキャリアアドバイザーのスキルや
理解度によっては、

希望と異なる求人を
紹介されてしまうこともあります。

そして、さらに注意が必要な点として、
受かりやすい企業ばかり紹介してくる
担当者もいるということです。

先ほど説明しました通り、
転職エージェントは成果報酬に基づいて
運営されているため、
担当者にも当然ノルマがあります。

求職者の希望よりも、
ノルマ達成のために受かりやすい企業を
優先的に紹介してくる担当者も
中にはいますので注意してください。

②プレッシャーを感じる場合がある

これもノルマの話と関係しますが、
担当者がやたらと転職を急かしてきて
プレッシャーに感じることもあります。

積極的に求人を紹介してくれるのは
ありがたいのですが、
あまりにも転職を促されて
プレッシャーを感じるという人も結構います。

転職エージェントには
「良い会社があれば転職したいな」くらいの
軽い気持ちで登録する人も多いですが、

求職者が転職しないことには
利益が発生しないビジネスモデルなので、
登録者に転職するよう働きかけるのは当然です。

特に面接のステージが進んで
内定が近づいてくると

担当者はもちろん喜んでくれて
内定を勝ち取れるよう
いろいろとアドバイスしてくれるのですが、

候補者の方は
「本当にこの会社に転職すべきかな?」と
不安を感じたりするタイミングなので、

そういった担当者との微妙な温度差が
より一層プレッシャーを感じる
要因になったりします。

こういったプレッシャーの感じ方は
人それぞれなので、
全然気にしないという人がいる一方で、

「ここまでしてもらって
転職しないのは申し訳ない」と
感じてしまう人もいます。

ですが、転職するかしないかは、
人生を大きく左右する大事な決断ですので、

「担当者に申し訳ないから」という気持ちで
転職を決めるのは絶対にやめましょう。

担当者もビジネスとして
求人を紹介くれているわけですから、

こちらもビジネスライクに
転職すべきかどうかを冷静に検討して
判断することが大切です。

③担当者にやる気がないこともある

積極的にぐいぐい来られるのも
プレッシャーですが、
逆に、担当者にやる気がなく、
全然動いてくれないのも困りますよね。

どういう時に
担当者がやる気を失うかと言うと、

登録者に
転職する見込みが感じられない時です。

たとえば、
求人をいくつも紹介しているのに
一向に応募しようとしないと、

あまり転職する意志がなく、
冷やかしで登録してきた人とみなされ、
次第にサポートしてもらえなくなります。

また、厳しい話ですが、
登録者のスキルや経験が不足していて、

「応募しても採用されないだろうな」と
担当者が思う人には
求人をあまり紹介して来なくなります。

採用企業側が
転職エージェントを利用する理由の一つに、
採用活動にかかる手間を省けるという
ことがあります。

たとえば、求人サイトに求人を掲載すると
大量の応募が来るのですが、

中には正直、
「この人はちょっと…」という人が
かなりの割合で含まれていて、

書類選考をするだけも大変という事情が
人事担当者にはあったりします。

その点、転職エージェントを使うと
採用企業が求める人材に合う候補者を
推薦してくれるので、

余計な手間をかけずに
効率良く採用活動ができるというわけです。

採用側の企業は、
こういったムダな手間を省く目的もあって
転職エージェントを使っているので、

エージェントの担当者も
誰かれ構わずやみくもに求職者を
推薦するわけにはいかず、

採用される可能性の高い候補者を絞って
企業に推薦する必要があるのです。

したがって、エージェントの担当者に、
「推薦しても採用されないだろうな」と
判断されてしまうと、
求職者は求人を紹介してもらえなくなり、

結果的に、担当者がやる気がないように
見えてしまうことになります。

こうした事情がありますので、
担当者にしっかり対応してもらうには、

転職の意志がないと思われように
気をつけるのと同時に、

「採用されないだろう」と思われないよう
担当者に対して、自分の強みやスキルを
しっかりアピールしておくことが大切になります。

転職エージェントを効果的に利用するための秘訣

これまで説明してきました通り、
転職エージェントには
数多くのメリットがある一方で、
いくつかのデメリットもありますので、

効果的に利用するには
以下の点に留意する必要があります。

①大手の転職エージェントを選ぶ
②複数のエージェントに登録する
③担当者との面談は、企業との面接のように臨む

①大手の転職エージェントを選ぶ

大手エージェントは、
様々な業種や広範囲にわたる求人情報を
大量に持っており、

非公開求人も豊富に持っているため、
求職者にとってメリットが大きいです。

また、大手企業の看板があるので、
担当者もしっかりと丁寧な仕事をする人が
多い印象がありますし、

採用されやすいブラック企業に
求職者を押し込んで
成果報酬を貰って後は知らん顔みたいな

会社のブランドや評判を損ねるようなことを
される心配もないので、
安心して利用することができます。

もちろん小規模のエージェントにも
専門性の高いサービスを提供している
良質な業者もありますが、

特殊な業界や職種でなく、
一般的な企業への転職を希望する場合は、
大手エージェントを選んでおけば
間違いがありません。

②複数のエージェントに登録する

転職エージェントは
複数社に登録した方が良いです。

なぜかと言うと、
デメリットのところでお話しした通り、
担当者によって当たり外れがあるからです。

大手エージェントの担当者は
比較的しっかりした人が多いですが、

それでも経験の浅いキャリアアドバイザーや
コンサルタントに当たってしまい
満足なサポートが受けられない場合もあります。

運悪く、たまたま
そうした担当者に当たってしまった場合、

一社しか登録していないと、
「転職エージェントって全然使えない」と
思ってしまいがちですが、

複数社に登録していれば
そうした誤解をせずに済みます。

ですので、少し面倒でも、
大手のエージェントに2社以上登録し、

サービスや求人の質を比較して
自分に最も適している感じるエージェントを
メインに利用するようにしましょう。

尚、担当者の面談で
「他のエージェントを利用していますか?」
「そこでの活動の進捗状況はどうですか?」
と聞かれたりすることがあると思います。

こういう時は、
詳しく話をする必要はありませんが、
他社のサービスを使っていることを
伝えてしまって大丈夫です。

むしろ他社も併用していると伝えた方が
「先に決められる前になんとかしなきゃ」と
担当者に思ってもらえて

一生懸命サポートしてもらえる可能性が
高まるはずですので、

「気まずいな」などと思ったりせず、
複数のエージェントを使っていることを
正直に話しちゃってください。

③担当者との面談は、企業との面接のように臨む

デメリットの3つ目のところで
詳しく説明しましたが、

転職エージェントの担当者は、
「採用されないだろう」と思う人には
なかなか求人を紹介してくれません。

あまりにもスキルや経験不足の候補者を
採用企業に紹介してしまうと、

採用企業の人事担当者に
「なんでこんな人を推薦してきたんだ」と
思われて、信用を失い、

今後の取引をしてもらえなく可能性が
あるからです。

ですので、
良質な求人を紹介してもらうには、

エージェントの担当者に
「この人なら採用されるはず!」
「ぜひこの人を推薦したい!」
と思ってもらうことが大切です。

そのためには、
担当者との初回の面談から気を抜かず、

就職面接を受けるような気持ちで
転職したいという意志を示し、
自分のこれまでの経歴や、スキル、強みを
アピールすることが大切です。

もちろん、転職活動をするにあたって
自信の無いことや、不安に思っていることを
正直に相談するのはOKですが、

ろくに転職する目的や条件を考えていず、
「ちょっと興味があって覗きに来ました」
みたいな感じで面談に臨むと、

担当者から
「この人は転職する気がない」と思われ、

早期に見放されたり、見捨てられて
積極的にサポートしてもらえなくなって
しまう可能性があります。

担当者は同時に何人もの候補者を
サポートしていますし、
ノルマもありますから、

やる気があって、優秀そうな人を
優先的にサポートしたいと思うのは
当然ですよね。

ですので、担当者との面談は
初回からしっかり準備をして
真剣に臨むようにしてください。

まとめ

以上、「転職エージェントってどうなの?」
というテーマでお話ししました。

かなりの長文になってしまいましたが、
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

転職エージェントは
転職希望者に対して様々なサポートを
無料で提供してくれる
とてもありがたいサービスですが、

営利企業ですので、
転職者の利益を常に優先してくれるとは
限らないということを
頭の片隅に置いて利用することが大切です。

この記事では、
そのことを理解していただくために

  • 転職エージェントの仕組み
  • メリットとデメリット
  • 効果的に利用するための秘訣

この3つの点について
私の元人事・元転職者の経験を踏まえて
解説しました。

転職エージェントは
正しく利用すれば転職者にとって
強力なサポートになります。

上手に活用して
理想のキャリアを築いていきましょう。

私のおすすめの転職エージェント

尚、私自身が転職者としても
人事担当者としても利用して
好印象を持っている転職エージェントは、
リクルートエージェントです。

業界最大手なので
ヘンなことをされないという
安心感があります。

担当者も落ち着いている方が多いので
よかったら利用してみてください。