嘘をついている人がよくしがちな話し方とは

こんにちは。コミュテラスの西垣です。

西垣の略歴
  • 大手・中小・外資系企業で人事歴20年
  • 5つのコミュニケーション資格を所持
  • 現在はコーチ・コンサルタント業に従事

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誰かと話をしている時に
「この人、嘘をついているかも?」
感じることってありますよね。

理由は説明できなくても
その人の様子や雰囲気から何となく
怪しげな気配を感じたりするんですよね。

実際、人間は嘘をつくと
心の中に不安や緊張、後ろめたさなど
精神的なストレスを感じ、

それが体のしぐさや話し方などに
無意識に表れます。

ですので、敏感な人は
相手のそうした体のしぐさや話し方に
違和感を覚えて、

「なんか怪しそうだな」
直感的に感じたりするわけです。

このように私たちは
人とコミュニケーションを取る時には

相手のしぐさや話し方などを見て
その人が心の中で抱いている本音や本心を
何となく感覚的に読み取っていますが、

行動心理学では
こうした人間の心理と体のしぐさの間に
一定の関係や傾向があることを

大人数を対象にした調査や実験を行うことで
明らかにしています。

そこで、このページでは
行動心理学の研究によって
多くの人に当てはまることが実証されている

嘘をついている人が
よくしがちな話し方を8つご紹介します。

これらのしぐさを相手が見せたからと言って
「絶対に嘘をついている」と
断定できるわけではありませんが、

かなり疑わしい状態であることは確かなので
コミュニケーションを取る際の
ご参考していただければと思います。

急によく喋り出す

今まで普通に会話をしていたのに
途中から急に発言の数が増えたり、

相手に質問する隙を与えないほど
早口でよく喋ったりする場合は
嘘をついている可能性が疑われます。

一般に、嘘が多い人ほど
自分の発言の信憑性を高めようとして
よく話す傾向があり、

また、真実をうやむやにするために
わざと複雑で難しく、理解しにくい表現を
使ったりもします。

こちらが聞いてもいないことを
やたらと詳しく話してくる場合は
嘘をついている可能性が高いと言えます。

質問をオウム返しにする

「昨日の夜、何してたの?」
「え、昨日の夜、何してたかって?」
というような感じで、

何かを質問した時に
相手が同じ言葉を返してくる場合は、

相手は嘘を考えるための
時間稼ぎをしていることが考えられます。

嘘をつくのが上手い人は
事前に聞かれそうな質問に対して
答えを周到に準備していたりしますから、
なかなかボロを出してくれません。

ですので、嘘が上手そうな相手には
その人が予想していなそうな質問をして

こちらの質問をオウム返しにしたりして
時間稼ぎをしていないかなど
反応をよく見るようにすると良いでしょう。

質問に対して質問で答える

「昨日の夜、誰と飲んでたの?」
「え、なんでそんなこと聞くの?」
というような感じで、

こちらの質問に対して、
質問で答えてくるような場合も

嘘をついていたり、
何かやましいことがあって
隠し事をしている可能性があります。

「どうしてそんなこと聞くの?」と
こちらの質問の意図を確認してくるのは、

時間稼ぎをするのと同時に
こちらがどの程度の情報を知っているのか
探ろうとしていると考えられます。

話題を変えようとする

「昨日は遅くまで残業してたの?」
「うん、まあね。ところで、明日の…」
というような感じで、

聞かれた質問にハッキリと答えず、
すぐに別の話題に変えようとする場合も
嘘をついている可能性が高いです。

したがって、
「ところで、話は変わるけど…」などと
相手が話題を変えようとしてきた時は、

その直前にした話を覚えておいて、
しばらくしてから再度話題にするなどして
相手の反応を見てみると良いでしょう。

曖昧な言い方が多くなる

断定的な言い方をしなくなり、
「~かも」「~だろう」といった
曖昧な表現が多くなったりした場合も
嘘をついている可能性があります。

これは嘘をつくことに後ろめたさを感じ、
そうした不快感情を和らげたり、
逃避しようとする表れと考えられています。

そのため、こうしたケースでは
「私は~」「僕は~」といった
1人称の言い回しも避ける傾向があります。

とはいえ、嘘をついている時に限らず、
誰でも不確かな話をする場合には
曖昧な表現を使いますし、

もともと普段から断定的な言い方をせず
曖昧な表現を好む人もいますので、

あくまでも会話の途中で
急に曖昧な言い方が増えた場合に
気にするようにすれば良いでしょう。

やたらと強調する言葉を使う

「絶対に」「本当に」「正直言って」など
強調する言葉を多用する場合も、
嘘をついている可能性が疑われます。

嘘ついている人は、自分の話を
相手に信じ込ませようと必死になるので、

話の信憑性を高めようとするあまり、
ついつい強調する言葉を使ってしまう
傾向があります。

普段から多くの人が使うフレーズですが、
人が嘘をつく時には、このような言葉を
無意識に多用してしまいがちです。

私は長年企業の人事部で働いていたので
採用試験の面接官もしておりましたが、

前職の退職理由を尋ねると、
「正直言って」という言葉を聞くことが
多かった記憶があります。

もちろん「正直言って」と言っただけで
すぐに嘘をついていると
判断するようなことはしませんが、

前職の退職理由は答えづらく、
本当の理由を隠したい人が多いため、
このような傾向が見られたのだと思います。

同じ言葉を繰り返す

同じ言葉やフレーズを
何度も繰り返し言っている場合も
嘘をついている可能性があります。

これは同じ言葉を
何度も自分に言い聞かせることによって

自分自身を納得させて
心の中で嘘を正当化しようとしている
心理の表れとされています。

もちろん、単なる口癖の場合もありますが、
相手が何度も同じ言葉やフレーズを
口にしているような時は

その言葉に嘘がないか
注意して話を聞くようにしましょう。

不自然に笑う、声が大きくなる

会話の途中で、不自然な高笑いをしたり、
声が大きくなったりする場合も
嘘をついている可能性があります。

笑ったり、大声で喋ることによって
嘘をごまかそうとする意図が
隠されていると考えられています。

会話をしている相手が
別に面白くないもところで笑い出したり、
なぜか急に大きな声で喋り始めた時は

嘘をついている可能性を疑いながら
相手の言動を冷静に
観察するようにしましょう。

 

以上、嘘をついている人が
よくしがちな話し方を紹介いたしました。

人とコミュニケーションを取る際の
ご参考にしていただければ幸いです。