聞き上手になるための5つのコツとは?

こんにちは。コミュテラスの西垣です。

この記事を書いている西垣の略歴
  • 大手・中小・外資系企業で人事歴20年
  • 5つのコミュニケーション資格を所持
  • 現在はコーチ・コンサルタント業に従事

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「話し上手は聞き上手」と言われるように
人とうまく会話をするには
聞き上手になることが大切です。

話をうまく聞けるようになると
相手に好感を与えることができるので、

自然と会話が弾み、
スムーズに話ができるようになります。

そこで、今日は
聞き上手になるための5つのコツ
ご紹介したいと思います。

どれもすぐにできるテクニックですので、
気に入ったものから試してみてください。

体全体で話を聞く

話を聞くというと、
耳で聞くものだと思いがちですが、

人の話を聞く時は、耳だけでなく、
体全体を使って聞くことが大切です。

たとえば、聞き手が
身を乗り出すようにして聞いていたり、
手を叩いて笑ったりすると、
話が盛り上がっている感じがしますよね。

こうしたリアクションは
「あなたの話に関心があります」という
メッセージを送ることになるので、

それを見た相手は
喜んで話をしてくれるようになります。

また、職場で仕事をしている最中や、
自宅のリビングでくつろいでいる時など、

話しかけてきた相手が
親しい同僚だったり、家族だったりすると、
つい「ながら聞き」をしてしまったり
しませんか?

ですが、声をかけてきた相手との関係が
いくら親しい間柄であっても、
声だけで返事をするのではなく、

ちゃんと体を相手の方に向けて
顔を上げて返事をするようにしましょう。

たったこれだけでも、話し手は
「私の話を聞こうとしてくれている」
感じます。

極端な話、聞き手がそこで
どんな内容の返事を返すかよりも、

しっかりと聞く姿勢を
取ってもらえるかどうかで
話し手の満足度は大きく変わります。

ですので、 相手の話を聞く時には
ちゃんと話し手の方向に視線と体を向けて
話を聞くようにしましょう。

頷きや相槌を入れながら聞く

聞き上手になるには
話している人に共感を示すことが
とても大切です。

話し手に共感していることを示すには
相手の話を頷きながら聞くのが有効です。

人は、相手が自分の話を聞いていると
感じられないと、
話しづらく感じるものです。

話しかける相手が壁のように無反応だと、
ちゃんと聞いてもらえているのか分からず
不安になります。

ですので、相手の話を聞く際には、
話し手の話すスピードに合わせて
「うん、うん」と適度に頷くことが大切で、

それによって話し手は
「自分の話を聞いてくれている」と感じて、
話しやすくなります。

また、頷きと同じく、相槌を打つことも
共感を示すのに効果的です。

「へぇ~」「すごいですね」などと
話の内容に合わせて相槌を打つようにすると

心理的に同調効果・共感効果が働いて
話し手は「もっと話したい」
感じるようになります。

以下にご紹介するのは、
相槌の「さしすせそ」と呼ばれるものです。

さ:「さすがですね」
し:「知らなかったです」
す:「すごいですね」
せ:「センスいいですね」
そ:「そうですね」

どんな相槌を打ったら良いか分からない時は
話の流れに合わせて活用してみてください。

否定語を使わないようにする

会話を弾ませるためには
相手の話を否定する言葉を使わないように
気をつけましょう。

せっかく話をしているのに
自分の言っていることを否定されたら、

「この人は何も分かってくれない」と感じて
話す気がなくなってしまいますよね。

ですので、相手の話を聞く時は
否定語をできるだけ言わないように
心掛けましょう。

けれども、私たちはつい無意識の内に、
相手の話を否定する言葉を
使ってしまいがちです。

たとえば、相手の話を受けて話す時に
「いや…」とか「でも…」を付けて
話し始める人は意外と多いです。

こうした「いや…」「でも…」は、
単なる口癖だったりすることが多いですが、

言われた方は、いつも自分の話を
否定されている気持ちになり、
その人と話をしたくなくなってしまいます。

否定的な言葉が口癖になっている人は
お気をつけください。

オウム返しを活用する

相手に好印象を与える話の聞き方のコツに
「バックトラッキング」という
テクニックがあります。

バックトラッキングとは、
相手が言った言葉を
オウム返しのように返すことです。

たとえば、相手が
「週末、野球を観に行ったんです」
言ったら、

「野球を観に行ったんですね」
相手が言った内容をそのまま返します。

話し手が言った内容を
ただそのまま繰り返しているだけですが、

それだけで話し手は
「自分の話を聞いてくれている」と感じて
話をしやすくなります。

これは相手が自分の心情や感情を
口にした場合も同じで、

話し手が「悔しかったんですよ」と言ったら
聞き手は「悔しかったんですね」
繰り返せば良いわけです。

このようにバックトラキングは、
相手の言った言葉をそのまま返すだけなので
簡単なのですが、やり過ぎは禁物です。

相手が話をする度に、その人が言った言葉を
ただ形式的に繰り返していたら、
さすがに相手も違和感を抱きます。

ですので、バックトラッキングをする際は
相手の話の要点のみを拾って返すようにし、
やり過ぎないように気をつけましょう。

安心感を与える聞き方をする

相手の話がいつも良い話とは限りません。

悩んでいる人の相談に乗ったり、
落ち込んでいる人と話をする時などには
受け答えに困ることもあるかもしれません。

そんな時は、相手の話にしっかり耳を傾け、
「現状は良くない」という事実は
事実として受け止めつつも、

相手に希望や安心感を与えるような
話の聞き方をするようにしましょう。

もちろん、ただ表面的に
「大丈夫だよ」と言うのはNGです。

そんな対応では
「この人は親身に話を聞いてくれない」
思われるだけです。

大切なのは、話をしやすい雰囲気を作り、
相手の話の腰を折ることなく
しっかりと耳を傾けて聴くことです。

人は自分の悩みを他人に話すことで
頭の中が整理されるので、

自分自身で問題の解決策を
見つけられるようになることが多いです。

ですので、相手の話を聞いている途中で
自分の意見やアドバイスを言いたくなっても
そこは一旦グッとこらえ、

相手に安心感を与える態度を心掛けて
最後までしっかりと話を聞き、

相手が自分で納得できる解決策を
見つけられるよう手助けするような聞き方を
すると良いでしょう。

 

以上、聞き上手になるための5つのコツを
ご紹介しました。

相手と円滑にコミュニケーションを取って
より良い人間関係を築くための
ご参考にしていただければ幸いです。