こんにちは。コミュテラスの西垣です。
今日は「恋愛関係」をテーマに
いろいろと考えてみようと思います。
恋愛関係は人間関係の中でも
相手に対して強い好意を抱くことによって
育まれるものですから、
特に若い世代の方々にとっては
非常に関心度の高い
人間関係の一つだったりしますよね。
また、恋愛に対する意識や価値観は
男女で大きく違いますから、
相手の考えていることや
行動の真意がよく分からなくて困ったり、
悩んだりした経験は
誰でも一度や二度は
あったりするのではないでしょうか?
そこで、このページでは
恋愛関係と友人関係の違いや、
二人の間に恋愛関係が育まれる過程、
男女間での恋愛に対する意識の違い
などについて、
心理学の観点から
考察してみようと思います。
さっそく見ていきましょう。
恋愛関係と友人関係の違い
恋愛関係と友人関係には
どのような違いがあるのでしょうか?
両者には共通している点が
とても多いのですが、
恋愛関係では、友人関係に比べて
以下の4つの点が
より強く現れる傾向があります。
- お互いの依存度が高くなり、
相手とより親密でありたいと思う欲求が
強くなります。 - 身の回りの世話など
相手を助けよう・支えようとする行動が
増えるようになります。 - 相手の関心が自分以外に向くと
嫉妬心を抱き、相手を独占したいと思う
気持ちが強くなります。 - 手を繋ぐなどのスキンシップが増え、
キスやハグ、性行為など
身体的・性的な親密度が高くなります。
これら4つの点は
友人関係においても見られることが
ありますが、
恋愛関係では、
それがより顕著に現れるという特徴が
あります。
恋愛関係はどのように育まれるか?
では、恋愛関係は
どのように進展していくのでしょうか?
恋愛の仕方は人それぞれですので、
決まったパターンがあるわけでは
ありませんが、
おおよそ次の4つの段階を経て
関係が深まっていくとされています。
- 悩みごとを相談したり、
プレゼントを交換するようになる。 - 二人きりで会うようになり、
定期的にデートをするようになる。 - 恋人として友達や両親に紹介し、
周囲が公認する親密な関係となる。 - 二人の間に「結婚」など
将来の話題が出てくるようになる。
もちろん上記は一般的な流れであって、
人によっては順番が逆になったり
飛んだりすることはありますが、
恋愛関係はこのように
いくつかの段階を経て育まれていきます。
そして、結婚することを
「ゴールイン」と表現されることが
あるように、
世間一般で
「結婚」は恋愛関係の最終的なゴールと
みなされています。
けれども、現代社会では
晩婚化や非婚化の進行によって
中高年世代の未婚率が高くなっており、
結婚をゴールと捉える風潮は
以前に比べると少し薄れつつあるように
感じます。
もちろん結婚したくてもできず
好き好んで独身でいるわけではない人も
多いと思われますが、
人々の価値観が多様化していく中で
自らの意思で「結婚しない」という
選択をしている人も増えているようです。
男女間での恋愛意識の違い
上記の説明の通り、
恋愛関係はいくつかの段階を踏んで
育まれていくわけですが、
二人の関係を深めていく際に
恋愛に対する男女の意識の違いを
理解しておくことは重要です。
たとえば、嫉妬心を感じた時、
男性は彼女が他の男性のところに
行ってしまわないように
今まで以上に優しくしたり、
プレゼントをしたりして
彼女の気を引こうとしますが、
一方、女性は
彼氏の気を引こうとはせず、
彼氏がどう行動するのか観察したり、
欠点を探そうとしたりする
傾向があります。
また、恋愛相手を選ぶ際も
男性は短期的な恋愛対象であろうと
結婚を前提とするような
長期的な交際対象であろうと
相手を選ぶ基準は
それほど変わることはありませんが、
女性の場合は
短期間の交際であれば外見の良い人、
結婚を考えて付き合うのなら
性格など内面の良い人を選ぶ傾向が
あります。
つまり、恋愛に関して
女性は男性よりも冷静で合理的な
考え方をする傾向があります。
恋愛関係はどのように終わる?
どんなに親密な関係を築いていても
関係が終わってしまうことはあります。
恋愛関係はどのような時に
どのようにして終焉を迎えるのでしょうか?
一般に恋愛関係は、
卒業や就職など人が新しい環境に入る時に
終止符が打たれやすい傾向があります。
それはどうしてかと言うと、
相手との物理的な距離が離れることで
「単純接触効果」が薄れ、
相手に対して親近性を感じにくくなって
しまうからです。
(※単純接触効果については
「人に好かれる方法」をご参照ください。)
また、距離が離れることによって
相手と会うために時間や労力、お金が
かかるようになり、
関係を維持するためにかかる「コスト」と
それによって得られる「報酬」のバランスが
崩れてしまうことも
恋愛関係を続けづらくさせる要因の一つに
なっていると考えられています。
(※コストと報酬のバランスについては
「人間関係の維持はなぜ難しい」で
詳しく説明しています。)
ちなみに、統計的にも
一年間の中でカップルが最も別れやすいのは
「2月後半から3月」というデータがあり、
会社の人事異動や学校の卒業など
身の回りの環境の変化が起こりやすい時期と
一致しています。
では、恋愛関係がはじまる時と同様に、
終わる時も男女による違いが
あったりするのでしょうか?
一般に交際相手との別れ話は
男性よりも女性の方から切り出すケースが
多いそうです。
そのため、男性は別れた後も
元彼女に対してロマンチックな感情を
抱き続けるなど
交際が終了した後も
関係を引きずる傾向があります。
それに対して、女性は切り替えが早く、
新しい関係作りにも積極的に
踏み出すことができるとされています。
恋愛関係が終わった後で
友人関係に戻るケースが少ないのは
こういった男女の意識や感じ方の違いが
影響していると考えられています。
以上、恋愛関係とは
どのようなものかについて
心理学の観点から
いろいろと考察してまいりましたが、
いかがでしたでしょうか?
素敵な恋愛関係を築いたり、
上手に関係を終わらせたりするための
ご参考になれば幸いです。
尚、相手に好印象を与える話し方や
嘘や脈なしのサインを見抜く方法、
合コンではどこに座れば良いか?など
実際に恋愛をする際に役に立つ
心理テクニックについては
「恋愛で使える心理学」のカテゴリーに
記事をまとめていますので、
ご興味のある方はぜひご覧ください。