こんにちは。コミュテラスの西垣です。
今日は「人に好かれる方法」について
考えてみようと思います。
人と人との関係は
まず相手に対して好意を抱くことから
はじまりますから
人から好かれることは
いろんな人と良好な関係を築いて
充実した人生を送る上で
とても重要なことですよね。
ですが、そうは言っても
具体的にどうしたら良いのか分からない
という方は多いと思います。
そこで、このページでは
他人から好意を抱いてもらうには
どうしたら良いかについて
行動心理学の観点から
いろいろと考察してみたいと思います。
一緒に見ていきましょう。
人間はどんな人に好意を感じるか?
まず人間はそもそも
どんな人に好意を感じるのでしょうか?
行動心理学によると、
人間が他人に好意を感じる要素には
以下の4つがあります。
①親近性
「親近性」とは、
物理的な距離が近い人に対して
好意を抱きやすいことを指します。
たとえば、学校に入学した時、
最初に仲良くなるのは座席や出席番号が
近い人だったりしますよね。
物理的な距離が近い人とは
挨拶をしたり話をしたりする機会が
多くなりますから
相互作用が生じて
好意を感じやすくなるのです。
逆に、物理的な距離が遠い人とは
親密な関係を築きにくくなります。
仲良しだった親友とも
卒業して別々の学校に通うようになると
疎遠になったりしますし、
遠距離恋愛もなかなか
上手くいかないことが多かったりします。
人間には、単に目に入る回数が多ければ
それだけ好感を持ちやすくなるという
心理傾向があり、
このことを心理学では
「単純接触効果」と呼んでいます。
物理的な距離が近い人の方が
遠い人よりも親しくなりやすいのは
この単純接触効果が働くためだと
言われています。
②類似性
「類似性」とは、
自分と似ている人に対して
好意を抱きやすいことを指します。
たとえば、
初対面の相手と話をしていて、
その人が自分と同じ趣味を持っていたり
同じ学校の出身だったことが分かると
親近感が湧いてきたりしますよね。
このように人間は、
自分と趣味や出身校などが同じ人や、
物の見方や考え方、
ライフスタイルなどが似ている人に
好意を抱きやすい傾向があります。
やはり、自分と似ている相手とは
意見が一致しやすく、
その人のことを理解しやすいですし、
社会的動物である人間は
他者と同じであるということに
無意識に安心感を抱く習性があるので
自分と共通点の多い類似した人物に
好印象を持ちやすくなると
考えられています。
③返報性
「返報性」とは、
相手から何かをしてもらったら
お返しをしたくなることを指します。
プレゼントをもらったら
相手にお返しを贈らないといけないと
感じたり、
デパ地下で試食をしたら
買わないと申し訳なく思ったりと
返報性の原理は
日常生活のいたるところで見られる
人間の心理傾向ですが、
対人関係においても
自分に好意を抱いている人に
好意を感じやすくなる傾向があります。
たとえば、恋愛などで
ある人が自分に好意を持っていると知ると
その人のことが気になりだして、
気づいたらいつの間にか
その人のことを好きになっていたという
話があったりしますよね。
これは「好意の返報性」と呼ばれ、
友人関係や仕事上での付き合いなど
すべての対人関係で見られる心理傾向です。
④外見的な魅力
「外見的な魅力」とは、
読んで字のごとく、外見の良い人に対して
好意を抱きやすいことを指します。
私たち人間は
外見的な魅力が高い人を見ると、
その人の知性や能力、性格など
外見以外の面までもが優れていると
思ってしまう傾向があります。
たとえば、合コンの相手が
ピシッとした高級スーツを着て
颯爽と現れたら
それだけで仕事ができそうなイメージを
抱いてしまいますよね。
これは社会心理学で
「ハロー(光背)効果」と呼ばれるもので、
人間は、ある人物を評価する時に
その人物が持つ顕著な特徴に引きずられて
他の特徴についての評価が
歪められてしまう傾向があります。
特に人と初めて会った時の印象は
ほとんど視覚的な情報によって
判断することになりますから、
どうしても外見の良し悪しに引きずられて
内面まで評価してしまいがちになる
というわけです。
実際、このことは
多くの研究によって実証されていて、
選挙や裁判、採用面接など様々なケースで
外見的な魅力の高さはその人にとって
有利に働くことが分かっています。
どうすれば人に好かれるか?
では、どうすれば
人から好意を持ってもらえるのでしょうか?
上記で説明してきました通り、
人間が他人に好意を感じる要素は
「親近性」「類似性」
「返報性」「外見的な魅力」ですから、
これらを上手く利用することで
人から好意を抱いてもらいやすくなります。
具体的にどんなことをすれば良いか、
おすすめの方法を4つご紹介します。
①挨拶をする
挨拶は人間関係の基本と言われますが、
相手との接触回数を増やして
親近性を高める上でとても効果的です。
「おはよう」「お疲れさま」など
簡単な挨拶で構わないので
毎日自分の方から声をかけるようにすると
単純接触効果が働いて
相手はあなたに好感を抱きやすくなります。
また、その際には
相手の名前を呼んで挨拶をすると
より一層効果的です。
相手の名前を呼ぶ効果については、
「名前を呼ぶ心理効果」のページで
詳しく解説しています。
②共通点を見つける
自分と相手との共通点を見つけられれば
類似性を高めることができ、
相手から好感を持たれやすくなります。
そのためには事前に相手のことを調べて
自分との共通点を見つけておいたり、
会話の中で出身地や趣味などの話をして
まず自分の方から情報を開示して
相手の情報を聞き出すのも良いでしょう。
また、会話中に相手の言動やしぐさを
鏡のように真似をする「ミラーリング」も
類似性を高めて、相手に無意識の内に
親近感を抱かせるのに有効なテクニックと
されています。
ミラーリングについての詳しい説明は、
「信頼関係を築く話し方」のページを
ご覧ください。
③相手を褒める
相手のことを褒めることで
相手から好意を持ってもらえる可能性を
高めることができます。
相手のことを褒めれば、
好意の返報性によって相手もあなたに
好感を抱きやすくなりますし、
社会的動物である人間には
「他者から認められたい」と思う
強い承認欲求があるため、
相手の承認欲求を満たしあげることで
その人から好意を抱かれやすくなる
傾向があります。
④笑顔でいる
笑顔でいることは外見的な魅力を高め、
相手に好感を抱いてもらいやすくなります。
上手く笑顔が作れないという方は、
「笑顔の作り方」のページで
トレーニング方法を紹介していますので
そちらをご覧ください。
また、外見的な魅力を高めて、
相手に好印象を持ってもらうために
「清潔感」はとても重要です。
髪型や服装はもちろん、
歯や爪などの汚れにも気を付けて
相手に清潔感を与えるよう心がけましょう。
以上、「人に好かれる方法」について
行動心理学の観点から
いろいろと考察してみました。
ご参考にしていただけると幸いです。