こんにちは。コミュテラスの西垣です。
初対面の人と会話をするのって
難しいですよね。
相手がどんな人か分からないので
お互いに相手の様子や出方を探りながら
やり取りしている内に
何だかぎこちない雰囲気に
なってしまうことがありますよね。
かつての私がそうだったように
初対面の人との会話が苦手という方は
かなり多いと思います。
そこで、このページでは
どうすれば初対面の相手とでも
会話ができるようになるか?
について考えてみたいと思います。
さっそく見ていきましょう。
初対面の会話はなぜ難しい
初対面の相手と会話をするのは
どうして難しいのでしょうか?
人は初めて会う人と話をする場合、
まだ相手のことがよく分からないので
不安や緊張を感じ、
コミュニケーションの量が減少する
傾向があります。
もちろん人によって
感じ方に個人差はあると思いますが、
たしかに誰でも
どんな人か分からない相手と会話をするのは
不安を感じたり緊張したりしますよね。
初対面の相手との会話が難しいのは
こうした不安や緊張を
お互いに感じてしまうからなのです。
人間は不安や緊張を感じると
大脳の前頭前野の働きが抑えられて
IQが低下してしまうので、
頭の回転が鈍くなって
その場に応じた適切な判断がしづらくなり、
上手く会話ができなくなってしまいます。
そして、緊張すると体も思うように動かず
表情がこわばってしまったり、
行動がぎこちなくなってしまうので、
「挙動不審になってないかな?」とか
「吃ったらどうしよう」などと
余計なことを考えたりして
さらに不安な気持ちになって
より緊張感が高まってしまうという
悪循環に陥ってしまったりもします。
また、相手のことを知らないので
「何を話せば良いか分からない」というのも
初対面の会話が難しい理由の一つです。
「何の話をしたら良いかな?」と
あれこれ考えている内に時間が経過し、
沈黙が長くなって
ますます気まずく話しづらい雰囲気に
なってしまったということは
誰でも一度や二度は
経験があるのではないでしょうか?
このように
初対面の相手との会話が難しいのには
初めて会う相手に対して
- 不安を感じて、緊張してしまう
- 何を話したら良いか分からない
という2つの原因があります。
初対面の会話のコツ
では、初対面の相手とでも
普通に会話ができるようになるには
どうしたら良いのでしょうか?
以下に4つのコツを紹介をしますので
参考にしてみてください。
相手に良く思われようとし過ぎない
初対面の相手と会話をする際に
不安や緊張を感じてしまう方には
相手に好印象を与えようと
思い過ぎている人が多いです。
たしかに仕事でもプライベートでも
他人と人間関係を築く上で
第一印象はとても大切ですが、
「相手に良く思われたい」という思いを
強く持ちすぎてしまうと
少しでも自分を良く見せようとして
「上手く話さなければ」と
自分にプレッシャーをかけることになり
さらに緊張感を高めてしまうことに
なってしまいます。
たとえば、学校のテストでも
100点を取らなければと思うと
一つのミスも許されないので緊張しますが、
「とりあえず落第しなければイイや」と
最初から70点くらいを狙っていれば
あまり緊張しませんよね。
それと同じで、完璧な会話をして
相手に最善の第一印象を与えようと思うと
緊張して話せなくなってしまいますから、
不安や緊張しがちな方は
「とりあえず言葉を交わせばOK」くらいの
気楽な気持ちで臨むようにしましょう。
「緊張している」と自覚する
不安や緊張を軽くして
落ちついて行動するためには
「メタ認知」がおすすめです。
メタ認知とは、心理学の用語で
自分自身の認知活動をより高次の視点から
客観的に把握することを意味し、
「認知していることを認知する」ことで
冷静な判断ができるようになる能力のことを
言います。
たとえば、緊張でドキドキしていたら
「自分は今、緊張しているな」と
意識することで
自分の状態を客観的に捉えることができ、
冷静で落ち着いた行動が
できるようになるというわけです。
メタ認知によって
自分自身を客観的に捉えられるようになると
周りの状況も見えやすくなり、
相手も同じように緊張していることに
気づくことができたりして
心に余裕を持つことにも繋がります。
ですので、不安や緊張を感じたら
「私は今、緊張しているんだな」と
メタ認知をしてみることをおすすめします。
事前に話のネタを準備しておく
事前に話す内容を準備しておけば
初対面の相手とでも
何を話したら良いか悩まずに済みます。
具体的に
どんな準備をすれば良いかと言うと、
まず、予め相手のことを調べられる状況なら
出身地や出身校、趣味・趣向など
その人に関する情報を調べておくことです。
事前に相手のことを知っていれば
その人が興味を持ちそうな話をしたり
自分との共通点を話題にしたりできるので、
初対面の相手でも
だいぶ会話がしやすくなるはずです。
また、事前に相手の情報を
得ることができない状況の場合は
世間話をしながら相手の興味を探ったり、
自分との共通点を見つけたりしながら
会話をすることになりますが、
その際は「たちつてと」を話のネタにすると
会話がしやすくなります。
「たちつてと」とは
会話のネタにしやすい話題の頭文字で、
た:食べ物
ち:地域(出身地など)
つ:通勤・通学
て:天気
と:富(景気の話など)
を指しています。
「と」は若干こじつけっぽいですが、
会話に困った時に使えるネタを思い出すのに
役立つ言葉として知られています。
ですので、話題に困ったら
「たちつてと」をネタに相手に話を振って
相手の興味を探ったり、
自分との共通点を見つけたりしながら
会話を進めるようにすると良いでしょう。
尚、政治や宗教、社会問題など
人によって賛否が分かれるような話題は
初対面では避けておいた方が無難ですし、
年齢や未婚・既婚、子供の有無など
プラベートに関する質問も
人によっては触れられたくないものですので
避けておいた方が良いでしょう。
また、いくら褒め言葉のつもりでも
相手の容姿について言及するのは
セクハラに当たる可能性がありますので
やめておきましょう。
相手に質問して聞き手にまわる
相手に質問をして聞き手にまわるのも
初対面の相手に有効な方法です。
沈黙を避けるためなのか
自分をアピールするためなのか
よく会話で自分の話ばかりする人がいますが
自分の話ばかりしてしまうと
相手に「自己中心的な人」という印象を
与えてしまう危険性があります。
ですので、先ほどの「たちつてと」の話題で
相手に質問をして、
なるべく聞き役にまわるのがおすすめです。
そうすれば、
自己中心的な人と思われずに済みますし、
自分から相手に質問をすることで
その人に好意や関心を持っていることを
示すことができるので
良好な人間関係が築きやすくなるという
メリットもあります。
もちろん、ただ相手に質問をすれば
それで良いというわけではなく、
質問をしたからには
相手が答えている時には頷いたり、
相槌を打ったりしながら
しっかりと話を聞かなければなりません。
その際には、「さしすせそ」で
相槌を打ちながら話を聞くようにすると
相手に気分良く話をしてもらえます。
さ:「さすがですね」
し:「知らなかったです」
す:「すごいですね」
せ:「センスいいですね」
そ:「そうですね」
あまりやりすぎてしまうと
上辺だけのお世辞に聞こえてしまいますので
注意が必要ですが、
どう返答すべきか困った時などには
便利な言葉なので
覚えておくと良いかと思います。
尚、相手の気分を良くし、
好印象を与える話の聞き方をするには、
アクティブリスニング(積極的貴重)の
テクニックを身につけるのがおすすめです。
アクティブリスニングの
具体的なやり方を知りたい方は、
『アクティブリスニングの教科書』で
詳しく解説していますので、
ご興味のある方は読んでみてください。
以上、初対面の相手との会話のコツについて
いろいろと考察してまいりました。
良好な人間関係を築くための
ご参考にしていただければ幸いです。