
こんにちは。人事歴20年の心理カウンセラー、あおいです。
- 体がしんどいのに「休んだら周りに悪い」と出勤している
- 「これくらいで休むのは甘えかも」と自分を責めてしまう
- 眠れない・食欲がないなど、いつもと違う状態が続いている
心や体にいつもと違うサインが出ているなら、仕事を休むのは甘えではありません。
無理を続けるほど回復に時間がかかり、長く休まざるを得なくなることもあります。大切なのは、サインに早めに気づいて、軽いうちに休むことです。人事とカウンセリングの現場で見てきたことをもとに、仕事を休んだ方がいい8つのサインをお伝えします。
- 眠れない日が続いている
- 食欲がない日が続いている
- 頭痛や胃痛など、体の不調が続く
- 仕事の能率が落ちている
- ささいなことにイライラする
- 何をしても楽しくない
- 理由もなく涙が出る
- 「消えてしまいたい」と思う
※この記事の内容はYouTube動画でも解説しています。
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つらいのに仕事を休めないのはなぜ?

休めない理由のひとつは、疲れやストレスの限界は、自分では気づきにくいからです。
けがのように目に見える変化がないので、周りの人も気づきにくいものです。上司に「顔色が悪いよ」と声をかけられても、頑張り屋の人ほど「大丈夫です」と答えて働き続けてしまいます。
私は人事として、そうして無理を続けた真面目な方が体を壊し、長く休むことになる場面を何度も見てきました。
もうひとつの理由は、休むことへの抵抗感です。相談に来られる方の話を聞くと、多くの方が次の3つの気持ちで休めずにいました。
罪悪感:「みんな働いているのに、自分だけ休めない」
風邪をひきやすい人とひきにくい人がいるように、疲れやストレスの感じ方にも個人差があります。同じ仕事で平気な人がいても、あなたが疲れを感じるのは自然なことです。
同僚が休んでいないからといって、自分も休んではいけないと考える必要はありません。
責任感:「自分が休んだら、仕事が回らなくなる」
体を犠牲にしてまで、やるべき仕事はありません。誰かが休んだときにほかの人がカバーできるように、会社という組織があります。
あなたが休んだことで本当に仕事が回らなくなるなら、それは人手不足を放っておいた上司や経営者の責任です。あなたが一人で背負うことではありません。
不安感:「休んだら評価が下がる、仕事を失うかもしれない」
人事の目から見ても、欠勤の多い人は評価が低くなりがちなので、不安になる気持ちはわかります。ただ、具合が悪いまま出勤して集中できずにミスが増えれば、かえって評価を下げてしまいます。
体調が悪いと伝えて数日休んだことで仕事を失うことは、まずありません。法律でも、解雇には客観的に合理的な理由が必要だと定められています。休むときは無断で休まず、「体調が悪いので休みます」と必ず連絡を入れてください。
仕事を休んだ方がいい8つのサイン
ここからは、休んだ方がいいサインを8つ紹介します。どれも、疲れやストレスが限界に近づいたときに心と体が出すSOSです。
厚生労働省の「こころの耳」でも、不眠や食欲の低下・頭痛・イライラ・仕事でのミスの増加などが、ストレスによる反応として挙げられています。当てはまるものがあれば、休むことを考えてください。
体に出るサイン(①〜③)

こんな様子が続いていませんか?
- ① 眠れない:寝つけない・夜中に何度も目が覚める・朝早く目が覚めてそのまま眠れない
- ② 食欲がない:お腹がすかない・食べても味がしない、おいしくない
- ③ 体の不調:頭痛・胃痛・めまい・動悸・下痢や便秘など、今までなかった不調が出る
眠れない日や食欲のない日が2週間以上続いているなら、無理をせず休んでください。
眠れない状態が続くと、日中の集中力が落ちて仕事のミスが増えがちです。そのミスを気にして、さらに気持ちが追い詰められていくこともあります。
体の不調は、人によって出るところが違います。肩こりや目の疲れのように、よくある不調として見過ごしやすいものもあります。「最近なんだか調子が変だな」と思ったら、ほかにもサインが出ていないか気にかけてみてください。
仕事に出るサイン(④)
こんな様子はありませんか?
- 今まですぐにできていたことに時間がかかる
- メールの送り間違いなど、うっかりミスが増える
- 頼まれた仕事や予定を忘れてしまう
- 書類を読んでも、内容が頭に入ってこない
疲れやストレスがたまると、いつもの仕事にも手間取りやすくなります。「こころの耳」でも、仕事でのミスや事故の増加は、ストレスによる反応のひとつに挙げられています。
この状態で働き続けても、ミスを重ねて自分の評価を下げてしまいがちです。人事の現場では、無理を重ねた人ほど立て直しに時間がかかっていました。早めに休みを取りましょう。
当てはまるものがあっても、「この程度で休んでいいのか」は自分では決めにくいものです。迷ったときのために、公式LINEで個別相談も受け付けています。
気持ちに出るサイン(⑤〜⑦)

こんな様子はありませんか?
- ⑤ ささいなことにイライラする:隣の席のキーボードの音が気になる・書類を雑に渡されて腹が立つ
- ⑥ 何をしても楽しくない:好きだったことが楽しめない・誘われても出かけるのがおっくう・何にも興味がわかない
- ⑦ 理由もなく涙が出る:朝の身支度の途中や、職場の席に着いたときに涙が出る
イライラしているときは「相手が悪い」と感じやすく、自分の変化には気づきにくいものです。「最近ちょっと怒りっぽいかも」と思い当たるなら、休みを取ってください。
興味や関心がわかなくなることも、「こころの耳」ではストレスによる心の反応のひとつとされています。楽しめない状態が続くと、服装や身だしなみに気が回らなくなることもあります。こうした変化も見逃さないでください。
涙は本来、つらいことや悲しいことがあって出るものです。特に理由もないのに涙が出るのは、ストレスがかなりたまっているサインかもしれません。
「これ以上働かないで」という体からのSOSだと受け止めてください。こういうときは、それ以上働かずに必ず休んでください。
⑧ 「消えてしまいたい」と思うとき
「死にたい」「消えてしまいたい」という気持ちが浮かぶときは、仕事を休み、できるだけ早く誰かに話してください。
心療内科などの医療機関にも、早めに相談してください。夜間などですぐに受診できないときは、家族や友人に電話をして、一人で考え込まないようにしましょう。
いま話せる相手がいないときは
厚生労働省の「まもろうよ こころ」に、電話やSNSで相談できる窓口がまとめられています。「死にたい」「消えたい」といった気持ちを、専門の相談員が受け止めてくれます。夜間や休日に相談できる窓口もあります。
「人に話しても何も変わらない」と思うかもしれません。たしかに、話しても悩みの原因はすぐには消えないこともあります。
それでも、話すうちに気持ちが少し軽くなることがあります。思いがけない解決の糸口が見つかることも、カウンセリングの現場ではよくあります。
サインに気づいたら、まず休んで誰かに相談する
8つのサインのどれかに気づいたら、余計なことは考えずに会社を休み、しっかり休養を取ってください。
そのうえで、家族や友人など信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。自分では気づけない変化を、周りの人が教えてくれることもあります。心療内科などの医療機関で、今の心と体の状態を客観的に見てもらうことも大切です。
次のような状態が2週間以上続くときは、医療機関に相談してください
- 眠れない
- 食欲がない
- 気分が落ち込んで、やる気が出ない
厚生労働省の「こころの耳」でも、こうした状態が2週間以上続くときは、精神科や心療内科に早めに相談することをすすめています。
働く人向けの無料・匿名の相談窓口(電話・SNS・メール)もあります:こころの耳 相談窓口案内
- ストレスによる心と体の反応について:厚生労働省 こころの耳「1 ストレスとは」(ストレス反応は心理面・身体面・行動面に分けられる。不眠・食欲低下・頭痛・肩こり・目の疲れ・動悸・胃痛・便秘や下痢、イライラ、興味・関心の低下、仕事でのミスや事故の増加など)
- 2週間以上続くときの相談について:厚生労働省 こころの耳「3 ストレスへの気づき」(こころの不調のサインが2週間以上続く場合は、精神科・心療内科に早めに相談することをすすめている。行動の面のサインに「身だしなみがだらしなくなる」)
- 涙・イライラ・めまいなどのサインについて:厚生労働省 こころもメンテしよう「ストレスのサイン」(「イライラしたり怒りっぽくなる」「急に泣き出したりする」「めまいや耳鳴りがする」など)
- 解雇のルールについて:厚生労働省「労働契約法に関するQ&A Q4」(労働契約法第16条:解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、権利の濫用として無効)
- 相談窓口:厚生労働省「まもろうよ こころ」・こころの耳「相談窓口案内」
まとめ
心や体の限界は、自分では気づきにくいものです。「休むのは甘え」と自分を責めず、サインに気づいたら早めに休むことが大切でした。仕事を休んだ方がいい8つのサインをおさらいします。
- 眠れない日が続いている
- 食欲がない日が続いている
- 頭痛や胃痛など、体の不調が続く
- 仕事の能率が落ちている
- ささいなことにイライラする
- 何をしても楽しくない
- 理由もなく涙が出る
- 「消えてしまいたい」と思う
休むことは、これからも働き続けるために自分を守る選択です。あなたが心と体を大切にしながら働けることを願っています。



