仕事を休んだ方がいいサイン8つ|休む罪悪感を手放して心と体を守る

仕事を休むべき限界サイン|疲れた顔でため息をつくスーツ姿の男性のイラスト

こんにちは。人事歴20年の心理カウンセラー、あおいです。

こんなことはありませんか?
  • 体がしんどいのに「休んだら周りに悪い」と出勤している
  • 「これくらいで休むのは甘えかも」と自分を責めてしまう
  • 眠れない・食欲がないなど、いつもと違う状態が続いている

心や体にいつもと違うサインが出ているなら、仕事を休むのは甘えではありません。

無理を続けるほど回復に時間がかかり、長く休まざるを得なくなることもあります。大切なのは、サインに早めに気づいて、軽いうちに休むことです。人事とカウンセリングの現場で見てきたことをもとに、仕事を休んだ方がいい8つのサインをお伝えします。

この記事でわかる8つのサイン
  1. 眠れない日が続いている
  2. 食欲がない日が続いている
  3. 頭痛や胃痛など、体の不調が続く
  4. 仕事の能率が落ちている
  5. ささいなことにイライラする
  6. 何をしても楽しくない
  7. 理由もなく涙が出る
  8. 「消えてしまいたい」と思う

※この記事の内容はYouTube動画でも解説しています。

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つらいのに仕事を休めないのはなぜ?

顔色が悪いと上司に声をかけられ、疲れた顔で「大丈夫です」と無理に笑う男性のイラスト

休めない理由のひとつは、疲れやストレスの限界は、自分では気づきにくいからです。

けがのように目に見える変化がないので、周りの人も気づきにくいものです。上司に「顔色が悪いよ」と声をかけられても、頑張り屋の人ほど「大丈夫です」と答えて働き続けてしまいます。

私は人事として、そうして無理を続けた真面目な方が体を壊し、長く休むことになる場面を何度も見てきました。

もうひとつの理由は、休むことへの抵抗感です。相談に来られる方の話を聞くと、多くの方が次の3つの気持ちで休めずにいました。

罪悪感:「みんな働いているのに、自分だけ休めない」

風邪をひきやすい人とひきにくい人がいるように、疲れやストレスの感じ方にも個人差があります。同じ仕事で平気な人がいても、あなたが疲れを感じるのは自然なことです。

同僚が休んでいないからといって、自分も休んではいけないと考える必要はありません。

責任感:「自分が休んだら、仕事が回らなくなる」

体を犠牲にしてまで、やるべき仕事はありません。誰かが休んだときにほかの人がカバーできるように、会社という組織があります。

あなたが休んだことで本当に仕事が回らなくなるなら、それは人手不足を放っておいた上司や経営者の責任です。あなたが一人で背負うことではありません。

不安感:「休んだら評価が下がる、仕事を失うかもしれない」

人事の目から見ても、欠勤の多い人は評価が低くなりがちなので、不安になる気持ちはわかります。ただ、具合が悪いまま出勤して集中できずにミスが増えれば、かえって評価を下げてしまいます。

体調が悪いと伝えて数日休んだことで仕事を失うことは、まずありません。法律でも、解雇には客観的に合理的な理由が必要だと定められています。休むときは無断で休まず、「体調が悪いので休みます」と必ず連絡を入れてください。

仕事を休んだ方がいい8つのサイン

ここからは、休んだ方がいいサインを8つ紹介します。どれも、疲れやストレスが限界に近づいたときに心と体が出すSOSです。

厚生労働省の「こころの耳」でも、不眠や食欲の低下・頭痛・イライラ・仕事でのミスの増加などが、ストレスによる反応として挙げられています。当てはまるものがあれば、休むことを考えてください。

体に出るサイン(①〜③)

夜、布団に入っても眠れず、目を開けたまま天井を見ている男性のイラスト

こんな様子が続いていませんか?

  • ① 眠れない:寝つけない・夜中に何度も目が覚める・朝早く目が覚めてそのまま眠れない
  • ② 食欲がない:お腹がすかない・食べても味がしない、おいしくない
  • ③ 体の不調:頭痛・胃痛・めまい・動悸・下痢や便秘など、今までなかった不調が出る

眠れない日や食欲のない日が2週間以上続いているなら、無理をせず休んでください。

眠れない状態が続くと、日中の集中力が落ちて仕事のミスが増えがちです。そのミスを気にして、さらに気持ちが追い詰められていくこともあります。

体の不調は、人によって出るところが違います。肩こりや目の疲れのように、よくある不調として見過ごしやすいものもあります。「最近なんだか調子が変だな」と思ったら、ほかにもサインが出ていないか気にかけてみてください。

仕事に出るサイン(④)

こんな様子はありませんか?

  • 今まですぐにできていたことに時間がかかる
  • メールの送り間違いなど、うっかりミスが増える
  • 頼まれた仕事や予定を忘れてしまう
  • 書類を読んでも、内容が頭に入ってこない

疲れやストレスがたまると、いつもの仕事にも手間取りやすくなります。「こころの耳」でも、仕事でのミスや事故の増加は、ストレスによる反応のひとつに挙げられています。

この状態で働き続けても、ミスを重ねて自分の評価を下げてしまいがちです。人事の現場では、無理を重ねた人ほど立て直しに時間がかかっていました。早めに休みを取りましょう。

当てはまるものがあっても、「この程度で休んでいいのか」は自分では決めにくいものです。迷ったときのために、公式LINEで個別相談も受け付けています。

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気持ちに出るサイン(⑤〜⑦)

隣の席の同僚のキーボードの音が気になり、眉をひそめる男性のイラスト

こんな様子はありませんか?

  • ⑤ ささいなことにイライラする:隣の席のキーボードの音が気になる・書類を雑に渡されて腹が立つ
  • ⑥ 何をしても楽しくない:好きだったことが楽しめない・誘われても出かけるのがおっくう・何にも興味がわかない
  • ⑦ 理由もなく涙が出る:朝の身支度の途中や、職場の席に着いたときに涙が出る

イライラしているときは「相手が悪い」と感じやすく、自分の変化には気づきにくいものです。「最近ちょっと怒りっぽいかも」と思い当たるなら、休みを取ってください。

興味や関心がわかなくなることも、「こころの耳」ではストレスによる心の反応のひとつとされています。楽しめない状態が続くと、服装や身だしなみに気が回らなくなることもあります。こうした変化も見逃さないでください。

涙は本来、つらいことや悲しいことがあって出るものです。特に理由もないのに涙が出るのは、ストレスがかなりたまっているサインかもしれません。

「これ以上働かないで」という体からのSOSだと受け止めてください。こういうときは、それ以上働かずに必ず休んでください。

⑧ 「消えてしまいたい」と思うとき

「死にたい」「消えてしまいたい」という気持ちが浮かぶときは、仕事を休み、できるだけ早く誰かに話してください。

心療内科などの医療機関にも、早めに相談してください。夜間などですぐに受診できないときは、家族や友人に電話をして、一人で考え込まないようにしましょう。

いま話せる相手がいないときは

厚生労働省の「まもろうよ こころ」に、電話やSNSで相談できる窓口がまとめられています。「死にたい」「消えたい」といった気持ちを、専門の相談員が受け止めてくれます。夜間や休日に相談できる窓口もあります。

まもろうよ こころ(厚生労働省)

「人に話しても何も変わらない」と思うかもしれません。たしかに、話しても悩みの原因はすぐには消えないこともあります。

それでも、話すうちに気持ちが少し軽くなることがあります。思いがけない解決の糸口が見つかることも、カウンセリングの現場ではよくあります。

サインに気づいたら、まず休んで誰かに相談する

8つのサインのどれかに気づいたら、余計なことは考えずに会社を休み、しっかり休養を取ってください。

そのうえで、家族や友人など信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。自分では気づけない変化を、周りの人が教えてくれることもあります。心療内科などの医療機関で、今の心と体の状態を客観的に見てもらうことも大切です。

次のような状態が2週間以上続くときは、医療機関に相談してください

  • 眠れない
  • 食欲がない
  • 気分が落ち込んで、やる気が出ない

厚生労働省の「こころの耳」でも、こうした状態が2週間以上続くときは、精神科や心療内科に早めに相談することをすすめています。

働く人向けの無料・匿名の相談窓口(電話・SNS・メール)もあります:こころの耳 相談窓口案内

  1. ストレスによる心と体の反応について:厚生労働省 こころの耳「1 ストレスとは」(ストレス反応は心理面・身体面・行動面に分けられる。不眠・食欲低下・頭痛・肩こり・目の疲れ・動悸・胃痛・便秘や下痢、イライラ、興味・関心の低下、仕事でのミスや事故の増加など)
  2. 2週間以上続くときの相談について:厚生労働省 こころの耳「3 ストレスへの気づき」(こころの不調のサインが2週間以上続く場合は、精神科・心療内科に早めに相談することをすすめている。行動の面のサインに「身だしなみがだらしなくなる」)
  3. 涙・イライラ・めまいなどのサインについて:厚生労働省 こころもメンテしよう「ストレスのサイン」(「イライラしたり怒りっぽくなる」「急に泣き出したりする」「めまいや耳鳴りがする」など)
  4. 解雇のルールについて:厚生労働省「労働契約法に関するQ&A Q4」(労働契約法第16条:解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、権利の濫用として無効)
  5. 相談窓口:厚生労働省「まもろうよ こころ」・こころの耳「相談窓口案内」

まとめ

心や体の限界は、自分では気づきにくいものです。「休むのは甘え」と自分を責めず、サインに気づいたら早めに休むことが大切でした。仕事を休んだ方がいい8つのサインをおさらいします。

  • 眠れない日が続いている
  • 食欲がない日が続いている
  • 頭痛や胃痛など、体の不調が続く
  • 仕事の能率が落ちている
  • ささいなことにイライラする
  • 何をしても楽しくない
  • 理由もなく涙が出る
  • 「消えてしまいたい」と思う

休むことは、これからも働き続けるために自分を守る選択です。あなたが心と体を大切にしながら働けることを願っています。

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