相手に好印象を与える「見た目」の作り方

こんにちは。コミュテラスの西垣です。

西垣の略歴
  • 大手・中小・外資系企業で人事歴20年
  • 5つのコミュニケーション資格を所持
  • 現在はコーチ・コンサルタント業に従事

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異性にモテたり、就職に有利だったりと、
人生において見た目が重視される場面は
結構あったりしますよね。

では、普段の会話において
見た目はどのくらい大事なのでしょうか?

このページでは、
会話における見た目の重要性や、

その改善方法について
考察してみようと思います。

さっそく見ていきましょう。

会話は見た目が6割?!

私たちは他人と会話をする際に、
「どんな話をするか」と
相手に話す内容を重視しがちですが、

実はそれ以上に
「どのように話すか」の方が
大切だったりします。

「話し上手になる方法」のページでも
触れましたが、

アメリカの心理学者
アルバート・メラビアンの研究によると、

人は会話をする際に、
言語・聴覚・視覚の3つの情報を通じて
コミュニケーションを取っていますが、

これら3つの情報が
相手に及ぼす影響の割合には偏りがあって、

・話の内容などの言語情報が7%
・声のトーンなどの聴覚情報が38%
・見た目などの視覚情報が55%

とされています。

つまり、実際の会話において
「どんな話をするか」といった話の内容は
実は大して重要ではなく、

それよりも、声のトーンや見た目といった
「どのように話すか」の方が
よっぽど大切だったりするのです。

中でも、上記の通り、
見た目などの視覚情報は全体の55%を
占めていますから、
見た目の要素は極めて重要と言えます。

このように、見た目は
会話の約6割を占める大事な要素ですので、

相手と上手く円滑に会話をするには、
視覚的な要素を改善することが
とても重要になります。

「見た目」とは具体的に何か?

このように、人と会話をする際には
「見た目」の与える影響が
とても大きいことが分かりましたが、

では、具体的に「見た目」とは
何を指しているのでしょうか?

「見た目」には、
視覚によって相手に伝達される
あらゆる情報が含まれますが、

中でも最も端的で分かりやすいのは
服装ではないでしょうか?

『馬子にも衣装』という諺があるように、
どんな人でも、身なりを整えれば
立派な人間に見えますし、

立派に見える人の話は
説得力があるように聞こえたりします。

ですので、見た目を改善するための
最も簡単で手っ取り早い方法は
身なりを整えることです。

もちろん、身なりを整えると言っても、
高級品を身につける必要はなく、

TPOに合った
清潔感のある服装をしていれば
それで十分です。

このように日頃から
TPOに合った清潔感のある服装を
心掛けるようにするだけで、

元々そうでなかった人は
視覚的な要素をだいぶ改善することが
できるはずです。

尚、清潔感という点では、
髪型や爪などにも気をつけましょう。

どんなに良い服を着ていても、
髪がボサボサだったり爪が汚かったりすると
台無しになってしまいます。

髪は顔の一部ですし、
爪も意外とよく見られている場所ですから、
相手に不快な印象を与えないよう
日頃から清潔に保つようにしましょう。

 

また、見た目が大事というと、
顔立ちや体型など、いわゆるルックスを
気にされる方がいるかもしれません。

ですが、通常の会話のやり取りにおいて
ルックスの良し悪しは
さほど重要ではありません。

たしかに、美人やイケメンの方が
相手に好印象を与えられる可能性が高いのは
事実ですが、

どんなに容姿端麗でも、眉間に皺を寄せて
不機嫌な表情をしている人とは
あまり話したくなくなりますよね。

ですので、普段の会話のやり取りにおいては
顔立ちや体型などのルックスの問題以上に、

会話中の姿勢や表情、視線、しぐさなど
「話し方の見た目」の方が
より重視されることになります。

姿勢、表情、視線、しぐさの改善方法

では、姿勢や表情、視線、しぐさといった
「話し方の見た目」を改善するには
どうしたら良いのでしょうか?

それには、まず自分が
普段どのように人と会話をしているかを
知らなければなりません。

そのために最も手っ取り早い方法は、
自分が話しているところを
スマホで録って確認することです。

そうすれば、自分が話をしている時の
姿勢や表情、視線、しぐさなどを
客観的にチェックすることができます。

自分が話をしているところを録画するのは
慣れない内は恥ずかしいものですが、

そうしないことには、自分の話し方を
客観的に確認することができませんから
ぜひともやってみてください。

録画を見てチェックすべきポイントは
以下の4点です。

姿勢

姿勢が良くないと、
頼りなさげで、自信のなさそうな印象を
相手に与えてしまいます。

ですので、猫背になっていないか、
身体が左右に傾いていないかなどを
チェックするようにしましょう。

座っている時の姿勢を良くするには、
椅子に深く腰掛けることを意識しましょう。

そのためには、
まず椅子に座る時に少し前屈みなって、
お尻を座面の一番奥まで、
背もたれにぶつかる位置まで深く入れます。

そうすると、
腰の上の部分が背もたれに当たりますが、
背もたれには寄りかからず、
背筋を座面と直角になるように伸ばします。

そして、頭は前に倒さず、顎を引いて
首の上にしっかり乗るようにします。

頭頂部から糸で引っ張られているつもりで
背筋を伸ばすようにすると
正しい姿勢が取りやすくなります。

上半身を正しい姿勢にすることができたら、
足裏をつま先だけでなく、踵までしっかりと
地面につけて座るようにしましょう。

これが姿勢の良い座り方になります。

また、プレゼンや研修の講師をする時など、
立った状態で話をする時の正しい姿勢は、
以下の方法で確認することができます。

①まずは壁に背を向けて立つ。

②頭・背中・お尻の3点が接するように
背筋を伸ばして身体を壁につける。

③その状態から1歩前に出る。

この背筋がピンと伸びた状態が、
立って話す時の良い姿勢になります。

実際にやってみると、
3点を壁につけて立つのは
意外と難しいかもしれませんが、

少しずつ意識してやっている内に
自然にできるようになりますので、
ぜひ試してみてください。

表情

表情が硬かったり、無表情だったりすると、
相手に余計な緊張感を与えてしまいます。

ですので、
自然な笑顔で話をすることができているかを
チェックするようにしましょう。

口角の上がった自然な笑顔を作るには、
鏡の前で自分の顔を見ながら
以下のトレーニングをしてみてください。

①割り箸を用意して、
上唇と鼻の舌の間に割り箸を挟みます。

②割り箸が落ちないように頬を上に上げて
その状態を10秒間キープします。

③次に、割り箸を前歯4本で軽く咥えます。

④鏡を見ながら頬を上げて、
上の歯が8本くらい見える状態にします。

⑤そのまま割り箸を抜くと、口角の上がった
自然な笑顔を作ることができます。

視線

目線を合わさずに話をすると、
相手は自分の話を聞いてくれているのか
不安な気持ちになります。

ですので、話している最中に
ずっと下を向いて話していたりせず、

相手と自然なアイコンタクトが
できているかを
チェックするようにしましょう。

相手の目を見るのが苦手な方は、
定期的に相手の眉間のあたりを
見るようにすると

あたかも目線が合っているように
相手に感じさせることができるので
おすすめです。

しぐさ

会話をしている最中に
余計なしぐさや動きをしてしまっていると、

その動きが目についてしまって
こちらの話す内容が
相手に伝わりづらくなりますし、

落ち着きのない人という印象を
相手に与えてしまうことになります。

ですので、会話の最中に
余計なしぐさや動きをしていないかを
チェックするようにしましょう。

会話をしながら身体を左右に揺らしたり、
貧乏ゆすりをしたり、
しきりに髪の毛を触ったりするしぐさは

相手を不快にさせることが多いので、
やらないように気をつけましょう。

また、腕組みをしたり、
手を身体の後ろで組んだりするのも、

横柄で威圧的な印象を
相手に与えてしまいがちなので、
注意しましょう。

以上、会話における見た目の重要性と、
その改善方法について考察してきましたが、
いかがでしたでしょうか?

コミュニケーションにおいて、
「見た目」は私たちが思っている以上に
大事な役割を果たしています。

好印象を与える「見た目」を身につけて
人と豊かなコミュニケーションを取るための
ご参考にしていただければ幸いです。